京風料理と言うより、いわゆる関西の出汁の味には割と早く慣れた。違和感を覚えたのは一瞬だった。大体おいて僕は食べ物への順応性は高い。それ故、東北に住むようなれば、東北の濃い味付けにも慣れてしまう。結婚25周年記念の夕食はイタリアンだった。その様子は掲載しない。代わりに掲載するのは翌昼に食べた昼食だ。個室で提供される懐石割理をたっぷり2時間掛けて頂いた。そんなに時間を掛けてランチを食べたのは初めてかもしれない。長居をしたわけではない。それが標準の提供時間だった。こうやって写真で見ると、そんなに豪華な料理には見えないし、量だって多くは感じない。でも実際に食べると、一つ一つが手の込んだ丁寧な料理であり、接客の洗練さも併せて気持ちの良い時間を過ごした。お腹も気持ち満たされ、気持ちよく酔うことができた。
じっくりと静かな時間を過ごすのであれば、昼懐石というのは良いものだなと思った。この先そういう機会は早々ないだろう。小さな宴の時間は、この旅のハイライトだった。実質的にはフィナーレかもしれない。短い旅は終わろうとしている。
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