角館の紅葉は今回で終わり。その昔、京都に住んでいた時は、寺社仏閣で紅葉や桜の写真をよく撮った。わざわざ遠方から訪れる人が多いなか、自分は有利な状況にあるのだなと理解はしていた。東山区に東福寺というお寺がある。建物の下にまるで雲海のように広がる紅葉は見事としか言いようがない。ただし、その時期はいつ行っても混んでいる。必ず混んでいる。自宅から東福寺までは距離にして5~6キロ。クルマで10分以内には着く。僕は地元の特権を使い、朝の5時前、まだ辺りが暗いうちに現場に行くことした。朝日と同時に撮ろう。何人かは好き者がいるかもしれないが、夜明け前に来る写真愛好家なんて10人もいないだろう。ところが・・・。現場に着くと、駐車場は何故かクルマで溢れていた。大型の観光バスもいる。撮影スポットまで行って腰を抜かしそうなった。そこには暗闇のなか、息を潜めて夜明けを待つ人々が百人単位でいた。最前列までたどり着くことも不可能だ。駄目だこれは・・・。近くにいたオジサンに聞くと、その人は午前3時に来たけど、もう人で一杯だったと言う。あの時以来、観光地でガチで写真を撮ることを諦めたような気がする。
話が長くなったけど、角館くらいなら早朝に行けば、無人の通りを撮影することも可能だろう。でも僕はそこまで努力はしない。お気楽ズームレンズをつけて歩きながらパシャパシャするだけである。ガチで写真を撮る場所ではないかもしれないが、しっとりとして悪くない。この赤が褪せると、もうそこに冬が来る。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
一般には、桜の季節が最高ですが、意外と紅葉時期も良いですよ。しかも桜のときよりも空いています。是非!。