名残として留まるものを撮ろう

先週の写真が一回分残っていたので、掲載する。３日分程度の分量しかなかったけど、途中で紅葉の写真を載せたので、掲載がずれた。アポランター実戦テストはこれで終了する。さて、ここは山形県の旧・藤島町（鶴岡市）の町並みである。なかなかキッカケがないと余所者が訪れることのない場所である。ここに最初に来たのは、偶然迷い込んだからだった。以来、数回写真を撮りに来ている。今回久しぶりに来てみれば、再開発がされたようで（それも最近ではない）、町並みは変わっていた。古い木造の建物（商店など）の多くが消失していた。一度ボツにしたが、これはこれで意味があるのかもしれないと考え直し、掲載に至った。

失くなった町並みを嘆くよりも、そこに残ったものを撮ろうと思った。撮ったものは、「名残」だと思う。町並みは変わっても、何かがそこに留まっていた。

LEICA M10 MONOCHROME / APO-LANTHAR 35mm F2 VM