岩手最北端の町、洋野町で一夜を明かした。僕が泊まったのは、旧・種市町。洋野町は種市町と大野村が合併して出来た町だ。当然、翌朝は「旧・大野村」を目指す。大変失礼な話だが、岩手県の旧・大野村がどんな村なのか知る人は殆どいないと思う。大野村に海はなく、洋野町内陸部に位置する。久慈市と軽米町に挟まれている。正直、山間部に集落が点在しているだけと思っていた。ところが、いざ行ってみれば立派な町並みがそこにあった。かなり好みの町並みだ。期待していなかっただけに、ちょっとしたサプライズのプレゼントを貰った気分になる。
僕がカメラをぶら下げて歩くと、小学生の女の子達が後ろを付いてくる。振り返ると、さっと隠れる。どうも僕のことをユーチューバーと勘違いしているようだ。もう15年も前であれば、「ほら写真撮ってあげるよ」としたものだが、今のご時世でそんなことをすれば、誰かが通報するかもしれない。面倒な世の中になったものだ。でもこの町の子供は、そんな天真爛漫なところがあった。写真的にはモノクロで撮るには、条件的に厳しい陽射しだったけど、十分町並みを堪能した。あと一つ、画期的なものを見つけたけど、それは後日番外編で掲載したい。それにしても、どんな成り立ちの村だったのか、そこはさっぱり分からなかった。可能であれば、冬に来てみたいと思う村だった。
LEICA M10 MONOCHROME / APO-LANTHAR 35mm F2 VM
街並みは直線、直線、直線の連続で
看板、ポスターの文字が有機体のように感じられました。少し不思議な感じがいたしました。
人も(小学生以外)いないので、ミラーとかポスターとかをアクセントにしました。
そういう風に感じて頂くと、嬉しいです。ありがとうございます。
うまく言えませんが、自分の住む町とは全く別の町(実際そうなんですが)に来た、そんな感が確かにありました。
この町並みが山間から突然現れるので、感動しました。