秋田内陸縦貫鉄道の西明寺駅。当然ながら無人駅である。自家用車で行った。この駅に行った理由は、「秋田コンプリート」のためだ。この駅は、旧・西木村にある。旧・西木村の写真は1枚だけ見つかったが、車窓からの写真しかなかった。何度も来たことがあるのだ。カタクリの花の写真を撮ったこともある。西明寺栗という大きな栗も買った。取引先の社長とバッタリ会ったこともある。奥さんを連れていて、その奥さんが想定以上に美人で驚いたこともある。そんなことだって覚えているのに、写真が見つからない。
旧・西木村には幾つかの鉄道駅がある。これまで駅に列車がいる姿は見たことがなかった。今回、駅に立ち寄ってみると、すでに警報機の音が聞こえている。駅の前まで来ると、まさに列車(単車)入ってくるところだった。ローカル線の駅で写真を撮ることもあるが、普段は滅多なことでは列車に行き合わない。ない時はなくて、ある時にはある。偶然というものの不思議を見た。
LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
その街、そのの個性を保持することが難しい今。
ロクさんの取り組みは、今を「保持」する意味合いがあると思っています。
藤里町はじめとする旧来の自治体は、それぞれに逡巡する理由があって、合併しないという選択をしたのだとも。
秋田内陸縦貫鉄道の車両、幸いでした!
記憶って不思議です。何のことはない風景や出来事は、「覚えなくっちゃ」という意識(プレッシャー)がない分、心が伸び伸びとシャッターを切るからでしょうか?
町のあり方が変化していくことは避け難いことで、ある意味健全でもあると思っています。
でも、大切な何かが根本から変わりつつあるような気もしています。
僕は写真を撮ったところで何も変わりませんが、それを見た人が「その人の何か」を思い起こす契機になればとの想いはあります。
ですから、ダムさんから頂いたコメントは大変有り難く、心より感謝します。