<キーワード④:街道>
岩手の内陸部から太平洋側に向かって、東西に幾つもの街道が伸びている。大きく分けると、①久慈ルート、②岩泉ルート、③宮古ルート、④釜石ルート、⑤大船渡ルート、⑥気仙沼ルートである。更に、それぞれを南北に繋ぐ串のような街道が複雑に絡み合う。この街道筋をクルマで走ると面白い。恐ろしいくらいの長い距離、何もない道を走ることもあれば、山間に突然巨大な集落が出現したりする。最後の気仙沼ルートは、一関から気仙沼に伸びている。途中には「千厩」という大好きな町がある。ずっと岩手側を通行し、最終目的地の気仙沼だけ何故か宮城県となる。またJR大船渡線は、街道を跨ぎ走る。興味のある方は一度路線図を見て欲しい。一関の当方で何故か一度北上し、また南下する。線路自体が丁度「凸の字」を描いている。その出っ張りの部分には、摺沢というまた素晴らしい町がある(これは比較的最近行った町だ)。街道を進むには、いちいち全部の町に寄れば切りがない。でも寄りたい。悩ましい。
このように岩手の全ての市町村を巡るには、その街道を楽しめるかどうかが鍵となる。街道沿いの町村を歩くと、複雑な気分になる。多くの地は岩手選出の大物国会議員・小沢一郎氏のお膝元だ。時代が丁度重なっただけかもしれないが、小沢氏が政権与党を離れ政界のフィクサーになったのと同時に、これらの町村は衰退が激しくなってきたような気がする。自分の地盤は沈下していくのに、国家太平ばかり語る氏。賛否あるにしても、かつて小沢氏が師と仰いだ田中角栄は、新潟に多くのものをもたらしたではないか。もっと何か出来たのではないか、岩手県民ではない僕は余計なことも言いたくなる。でも僕は写真撮りだ。このブログは写真撮りのブログであり、僕には写真を撮ることしか出来ない。政治的な領域には立ち入るまい。それを当ブログの決め事としている(たまに透かしっ屁します)。遠野と同様、この街道筋の町並みも、徐々にかつ確実に平準化されてきている。急げ、残された時間は決して長くない。
盛岡とか大きな町も良いですし、大船渡とか海の町も良いです。
でも東◯インとか、ア◯ホテルとか、そういうビジネスホテルもない、千厩とか摺沢とかそういう町が堪りません。
そういうところは、まあ一般的な観光客は殆どいないので、更に良いです。
花巻周辺も良くて、大迫、土沢、嗚呼どこ行っても楽しいです(笑)。これは若造には理解できない世界なので、yottinさんのような方であれば、僕よりも遥かに楽しめると思います。
6x6さまの記事を読んでいて北海道に次ぐ大きな岩手に興味が出てきました。
初秋田泊では秋田.岩手の県境八幡平まで、その先に岩手県があるのですね
平泉には二度行きましたが銀山温泉泊の関東方面からですから岩手を擦っただけでした。
今年は好きな所に行けそうです。
でもそれでも再生していくのが、町だと今回痛感しました。人の営みは為政や経済よりも強いのかもしれません。