真っ直ぐな眼差し〜例え間違ってはいても

家人から既にご飯を貰っているのにも関わらず、僕にご飯を要求する猫の眼差し。その眼には何故か曇りがない。何故平気な顔をして嘘をつくのか、そう思ったこともある。その理由が最近になって分かった。とぼけているわけではないのである。家人からはご飯を貰ったけど、お前（僕のこと）からは貰っていない。そういう風に考えているようだ。なるほど、曇りない眼差しをするわけだ。


さて、当ブログは写真ブログではあるが、目下のところ大した写真も持っていない。代わりに少し昨今の時事問題でも書いてみようと思う。緊急事態宣言下に国会議員が銀座のクラブに行ったことが問題となっている。ここでは、その是非について述べるつもりはないし、政治的な意見を掲載するつもりもない。僕が触れたいのは、その言い訳のほうである。議員辞職をすることになった某議員さんは、次のように言った。「確かに銀座のクラブには行ったけど、酒は飲んでいないし、女の子も席に着いていない」。これは不味いのではないか。何が不味いって、銀座の倶楽部に行って、酒も飲まず女の子も席に着かせないなんて、議員以前に「人」として問題がある。大相撲の時津風親方が、「雀荘には行ったけど、麻雀はしていない」と言ったのと同じくらい不味い。さらに言えば、「確かにホテルに二人で行ったが、話をしただけで肉体関係は一切ない」というのとも同じくらいにヤバい。銀座のクラブに行ったら酒を飲む、雀荘に行ったら麻雀をする、男女が二人でホテルに行けば肉体関係を持つ。これは水が上から下に流れるのと同様、世の中の真理である。その真理に反する発言が残念でならない。これでは僕の猫のように真っ直ぐな眼差しなど出来るわけがない。繰り返すけど、銀座のクラブに国会議員が行った是非は当ブログのテーマではない。しかるべきところで、しかるべき人がやってくれれば良い。ただこれだけは言いたい。僕はもう銀座のクラブに行くことはないだろうし、そもそも雀荘には行かないし、今後女性（家族を除く）と二人でホテルに入ることも考えられない。だがもし、銀座のクラブに行けば酒を飲み、雀荘に行けば麻雀をし、女性と二人でホテルに行けば肉体関係を持つ、そういう男に私はなりたい。

追伸：かつて勤めていた会社の同僚で、勤務時間中にパチンコをしていることが発覚した者がいた。やはり彼は、「確かにパチンコ屋に行ったが、パチンコはしていない。台の椅子に座って休んでいただけだ」と言った。偶然だけど、彼の名は「遠山」と言った。

X-PRO3 / XF35mm F1.4R