漆工芸に表された花々
テーマ:高台寺蒔絵と秋草文
高台寺蒔絵とは京都東山の高台寺に由来します
高台寺は慶長10年(1605)北の政所(秀吉の正室)が秀吉の冥福を祈るために建てた寺院
境内には夫妻の像を安置する霊屋という建物があります
この霊屋の内装を飾る蒔絵や 高台寺に伝わる十数件の蒔絵の調度品を基準策として
同様の技法や同趣の文様が用いられた桃山時代から江戸時代の蒔絵作品を指します
●高台寺蒔絵の技法…平蒔絵 針描 絵梨地
●高台寺蒔絵の文様…秋草(菊 薄 萩 桔梗 女郎花 藤袴 撫子) 楓 松 桐紋 菊紋
奈良時代…瑞花・瑞鳥を好むが平安時代以降頃から身近な植物文を好む
室町時代…詩歌 物語・故事の世界を表す文学的意匠が多くなる