◯年ぶりに「民鉄の貨車」シリーズ更新。
国鉄コキ1000形を改造した長物車として(貨車ファンの間では)有名な名鉄チキ10形です。
JR貨物が物品として保有していたコキ1000形を購入・改造し、1993年度に登場しました(cf. 鉄道ピクトリアル新車年鑑1994年版。ネット上には清算事業団より授受という記述もみられますが・・・)。
チキ11〜14の4両が存在しますが、両端車と中間車で仕様が異なっています。
両端車(チキ11・14)はジブクレーン1基を装備し、種車同様の車端手すりとブレーキハンドルを持ちます。
チキ11はジブクレーンのほか、工具箱を載せています。
チキ14はジブクレーンのほか、発電機と思われるものを載せています。立て看板のようなものは用途がよくわかりません。票差しにはJRで言うところの特殊貨物検査票のようなものが差されていました。
中間車(チキ12・13)はジブクレーン2基を装備し、車端手すりは撤去・ブレーキハンドルは背の低いものになっています。
チキ12・13のブレーキハンドル周り。
コキ1000形の車体側面は横から見ると「逆凹字型」になっていますが、チキ10形では直線状になっており、種車とは異なる印象を受けます。一方で、台車とその周りの台枠、連結器周りには種車の面影を見ることができます。
台車付近の台枠側面には、コンテナ車時代に脱着式緊締装置の取付に使用したと思われる穴が残っています。
コキ1000形は台枠上に載った横移動式の緊締装置を備えていましたが、この緊締装置は台座分だけ積載高が嵩むため、ISO形より背高のマトソン形、シーランド形、X形を積載する場合は脱着式緊締装置を用いて台枠に直接固定したものと思われます(この積載状態の写真を見たことがありませんが・・・)。
ネット上の写真を見ると、緊締装置1個を取り付けるのに隣接する穴2つを使用したようです。上写真では隣接する穴が3セットあることがわかりますが、これらがそれぞれマトソン形、シーランド形、X形の積載位置に対応するものと思われます。
(全て 大江 2020-12-5)
国鉄コキ1000形を改造した長物車として(貨車ファンの間では)有名な名鉄チキ10形です。
JR貨物が物品として保有していたコキ1000形を購入・改造し、1993年度に登場しました(cf. 鉄道ピクトリアル新車年鑑1994年版。ネット上には清算事業団より授受という記述もみられますが・・・)。
チキ11〜14の4両が存在しますが、両端車と中間車で仕様が異なっています。
両端車(チキ11・14)はジブクレーン1基を装備し、種車同様の車端手すりとブレーキハンドルを持ちます。
チキ11はジブクレーンのほか、工具箱を載せています。
チキ14はジブクレーンのほか、発電機と思われるものを載せています。立て看板のようなものは用途がよくわかりません。票差しにはJRで言うところの特殊貨物検査票のようなものが差されていました。
中間車(チキ12・13)はジブクレーン2基を装備し、車端手すりは撤去・ブレーキハンドルは背の低いものになっています。
チキ12・13のブレーキハンドル周り。
コキ1000形の車体側面は横から見ると「逆凹字型」になっていますが、チキ10形では直線状になっており、種車とは異なる印象を受けます。一方で、台車とその周りの台枠、連結器周りには種車の面影を見ることができます。
台車付近の台枠側面には、コンテナ車時代に脱着式緊締装置の取付に使用したと思われる穴が残っています。
コキ1000形は台枠上に載った横移動式の緊締装置を備えていましたが、この緊締装置は台座分だけ積載高が嵩むため、ISO形より背高のマトソン形、シーランド形、X形を積載する場合は脱着式緊締装置を用いて台枠に直接固定したものと思われます(この積載状態の写真を見たことがありませんが・・・)。
ネット上の写真を見ると、緊締装置1個を取り付けるのに隣接する穴2つを使用したようです。上写真では隣接する穴が3セットあることがわかりますが、これらがそれぞれマトソン形、シーランド形、X形の積載位置に対応するものと思われます。
(全て 大江 2020-12-5)