大相撲の横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=に暴行を受けた前頭8枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=が、今年の夏巡業中に同じモンゴル人力士を殴打していたことが18日までに分かった。
関係者によると、日馬富士は貴ノ岩の乱暴なふるまいに立腹しており、10月25日に鳥取市内で暴行に及んだ要因の一つになっているという。後輩への説教のつもりが度を越し、日本中を騒がせる横綱による暴力事件につながった可能性がある。
被害者である貴ノ岩も暴力を振るっていた。関係者によると事件が起きたのは夏巡業中で、殴られたのは別の部屋の幕下以下の力士。宿舎の風呂場の湯が出なかったため、貴ノ岩は確認を命じたが、報告が十分に伝わらずに激高。顔面を数発殴り、膝蹴りしたという。この場面を多くの力士が目撃していたという。
多数目撃 暴力行為は許されることではないが、殴った相手が同郷の先輩の関取ということで、大事にせず被害届など表立った行動は起こすつもりはないと言う。しかしその後、この件が日馬富士に伝わり、度を越した貴ノ岩の行為をいさめる必要があると考えていたという。
綱の制裁 今回の日馬富士の暴行事件の背景には、思い上がった後輩の態度を許せないと判断した横綱の“制裁”の意味もあったと指摘する声もある。結果として暴行は明るみに出て、日本中の注目の中で任意とはいえ警察の聴取を受ける段階にまで発展した。
力士の模範であるべき横綱が、暴力の連鎖で相手を負傷させた事実は決して許されるものではない。殴打に訴えず、番付最高位の立場と説得力ある言葉で後輩力士の言動をいさめれば、違う結果になっていたのかもしれない。
以上、スポーツ報知
この日馬富士問題は、日馬富士だけではなく、モンゴル力士間の暴力行為、協会における公益法人としての機能できているのか、協会の中での貴乃花親方の置かれている状況が不明など、いろんなことが絡んでいると思われる。
そもそも相撲は神事であり、日本の伝統ですから貴乃花が現代風に変えようとすることにも問題があるんじゃないかと協会は考えているようです。私もそう思います。
今回、日馬富士から殴られた貴ノ岩も躾ができていません。これは師匠である貴乃花親方にも問題があります。
日馬富士を簡単に辞めさせて治めるやり方では、本当の解決にはなりません。
日馬富士を辞めさせないで問題解決させることが協会、親方、力士の問題を解決させる方向に向かうと考えます。