<富士通レディース 初日◇16日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6659ヤード・パー72>
これが今季3試合目。ここまでの2試合はともに予選落ちという成績の山路晶が、ド派手なスタートを切った。1イーグル・6バーディ・5ボギーと出入りの激しいゴルフながらもスコアを3つ伸ばし、3アンダーの2位タイにつけた。
これが“若き飛ばし屋”山路晶の豪快ドライバースイング【連続写真】
「顔が大好き。打感も音も好きで振りやすい」と今週から入れた新アイアンが冴えた。4バーディを奪いながらも、16番でこの日2つ目のボギーを叩き、流れが傾きかけた前半の17番パー3。「ピンの左目からフェードのイメージで。ピン筋に行ったし、手ごたえがあった」という7番アイアンで放ったティショットは、手前50cmに着弾するとそのままカップに吸い込まれるホールインワンとなった。「この試合でアイアンを替えたのでどうなるかなと思った」という不安を消し去る一打で、首位と1打差の好発進につなげた。
そのアイアンはテーラーメイド「P7シリーズ」でも上級者向けのモデル『P7MC』。テーラーメイドの鵜野晃行氏は「男子プロが使うようなクラブで、女子プロでこのアイアンを渡したのは、全美貞プロと穴井詩プロくらいです。山路プロもヘッドスピードも、パワーもありますから使いこなせていると思います。操作性が高いことも合っているのではないでしょうか」と補足する。また、前日には全番手1度ずつロフトを立てて(7番アイアンは32度)飛距離を調整。そういったメーカーとの細かい連携も「試合で初めて」というエース達成には不可欠だった。
ホールインワン以外でも、「ショットの調子が良かったので攻めていけた」と、新兵器とともに攻撃的なゴルフを展開した山路。「できるだけ上位争いをしたいですね。明日の天気は雨と聞いているので伸ばすのは大変だと思いますが、攻めのプレーをして伸ばしていきたい」。雨と寒さで飛距離が落ちたときこそ、“飛ばし屋”山路晶の真価が発揮される。(文・秋田義和)
以上、アルバニュース
ホールインワンで上位にきた山路選手、明日は粘れるか、注目したいと思います。