私と劇団四季との出会いは、もうすでに、学生の頃に遡ります。
かつては、演劇研究会に所属していましたので、研修という名目で色々な名作を観に連れて行ってもらいました。
研修なので、一番安い席で、観ていました。今は無き、大阪上本町にある近鉄劇場で、劇団四季が定期公演をしていました。
近鉄劇場の造りは、すり鉢状の面白い造りになっていて、舞台を見下ろすような感じになっていました。
感覚的には、甲子園球場の外野席の一番上から見るような感覚でしょうか。
舞台全体を見渡せるので、私は好きでした。
演劇の面白いところは、色々ありますが、映画などと違って、台詞をしゃべっていない俳優はその時どんな演技をしているのか、
次のシーンをどういうふうに表現するのか、見せ場のシーンまでどうやって盛り上げるのか。などなど観様によっては、凄く楽しめます。
そして、こちらの期待を良いように見事に裏切ってくれた時が最高に面白い瞬間です。
「ああ、こう来ましたか・・・!」という印象の作品が一番面白いと感じます。
ということで、こちらは、永年、劇団四季ファンの私が、観劇した中で名作と感じた二作品です。
悲恋の「オペラ座の怪人」か、それともハッピーエンドの「美女と野獣」か、どちらも印象的な作品でした。
どちらも終演には観客一体でスタンディングオベーションで大盛況でした。
「オペラ座の怪人」の第二幕は、歌だけで物語が進行していく演出は今までにない新たな試みで衝撃でした。まさにこれが
「ミュージカルっ!」主役の方の声量にただただ脱帽でした。
私も一時期、役者を夢見ていた若き時代がありますが、もう体がもちません。
よくまあ、あれだけ体が動いたなあと今になって感心します。
今は、もっぱら、観るほうの人間です。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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