先日、「爆笑アナドレナイ大阪」というTV番組と何気なく観ていました。
すると、大丸百貨店入社1年目の社員さんのお話が興味深くつい見入ってしまいました。
「この話は、入社すると必ず聴かされます。」と言われていたお話が実に「へぇー。」というお話でした。
大丸百貨店は創業250年の老舗であり、大阪ではなくてはならない百貨店として知られています。
その大丸が江戸時代の大塩平八郎の乱の時に戦火から逃れることが出来たそうです。
それは大塩平八郎が「大丸は義商なり。倒すべからず。」というお達しを出したということです。
当時、大阪の豪商たちが、金や米を抱え込み、大阪が大恐慌と謂われていた時期、業を煮やした与力の大塩平八郎たちが豪商を倒して
いったのが、所謂、「大塩平八郎の乱」です。
そんな中で何故、大丸は倒されなかったのか? それは、大丸の社訓に理由があるようです。
大丸は「先義後利」という考えを商売上で徹底させていたそうです。
「先に義を重んじ、利益はその後に得る」という考え方が、武士であり、陽明学者であった大塩平八郎が理解したようです。
また当時の商人たちは、「掛値」という考え方で、お客の足元を見て商品の値段を付けていたそうですが、大丸だけは、それは
せず、きちんと値札を付けて商売をしていたそうです。
また、雨の日には、来店者に傘を貸し出すサービスは、今も継続しているのだそうです。
やはり、お客様の心を大事にして、基本に忠実に商売をする姿勢は、好機を生み出すような、そんな気がします。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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