このところ、NHKの連続テレビ小説「あさが来た」の影響で五代友厚が全国的に認知度が上がっているようです。
私も、大阪でショップ運営をしている立場上、五代友厚について、どのような人物だったのか興味もあり、自分なりに調べたり
しています。
今回、所用にて、堺筋本町周辺に出向く機会があり、その際、「大阪の恩人・五代友厚」という特別展示が開催中と聴きつけ、早速
訪れてきました。
大阪産業創造館の地下1階に大阪企業家ミュージアムという施設があり、そこが会場です。
ここが入り口です。
内部の撮影は不可ということで、パネルだけ撮らせて頂きました。
「あさが来た」のポスターも貼ってありました。
五代友厚役のディーン・フジオカさんも来場されたみたいですね。
展示内容は、五代友厚にスポットを当てた展示というよりも、大阪の有名企業家105人のうちの一人という展示内容でしたので、
私にはちょっと物足りなさも感じました。
しかし、五代友厚という人の人物像は充分図り知ることが出来ました。
かなりチャレンジ精神の旺盛な人だったようです。 彼にとって、若い時期にイギリスをはじめヨーロッパ諸国を訪れたことが、先進的な
考え方の基礎になったようです。
そして、「自分は大阪に行って一般の商工業の発展に努力する」と大阪経済発展にかなりの影響をもたらしました。
また彼は、大阪におけるジョイント・ベンチャー(合弁事業)の先駆者と謂われています。
今は、普通に存在する株式会社のビジネスモデルを大阪に持ち込みました。 それまで消極的な経営しかしてこなかった大阪の商家には、
それぞれの資本や知恵を持ち寄って事業を興すということは、かなり画期的な考え方だったそうです。
また今は普通となった人材育成にも力を入れて、大阪市立大学や大阪商科大学の基礎も作ったそうです。
五代友厚は、大阪の人々にも、どんな人か知られてないケースが多いようです。「あさが来た」を観ていない人にはなおさらです。
それは、後の世の企業家たちとは違って、後世の大阪に形として残ったものが少ないからだそうです。
しかし、常に新しい大阪の経済のあり方を模索し、提唱し、自ら実践してくれた先駆者として、彼が後の世の大阪にもたらしたものは、
かなり大きいと謂えます。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
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