【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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経年変化。

2016-02-04 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

また久々に「銘木の豆知識」について少しだけ書かせて頂きます。


「そんな事ぐらい知ってるよ。」とおっしゃる方も多いと思いますが、ぐっと我慢してお読み頂ければ幸いです。



今回は、「経年変化」について、書かせて頂きます。


当店ショップサイト商品ページのご紹介の中で、よく「時が経てば、色合いに光沢や艶が出ます。」や「色合いに深みが出ます。」


といったようなご説明を掲載させて頂いています。



「でも実際は、どうなるのか。」を詳しくご紹介しておりませんでした。



自宅にあるもので申し訳ないのですが、例に出してご説明します。



自宅の床柱です。





北山杉の絞り丸太です。もう40年ぐらい経っているでしょうか。


あまり掃除や手入れをしていないので、そんなに艶や光沢は、ありませんが。



こんなふうに、銘木というのは、時間が経つと色合いがしだいに変わってきて深みが出ます。 これが所謂「経年変化」という言葉で



表現されます。



当店の「北山杉」を使った商品たちは、今はこんな風合いです。












まだ飴色のような風合いは、出ていません。


しかし、長い時間をかけてお付き合い頂くと、このような色に近付いていくと思います。



樹種によっては、その経年変化の時期が長かったり、短かったり、色合いや風合いの変化が大きかったり、小さかったり、


また中には、ほとんど経年変化しないものがあったりと銘木は、それぞれが独特の変化をとげていきます。



そういう経年変化を楽しんで付き合っていくのも、銘木工芸品を楽しむポイントのひとつです。



「木は、伐採した後も、生育してきた年月と同じくらいの期間、強度を増していく。」というのが定説になっています。


つまり、「樹齢100年で伐採した木は、伐採後も100年は、強度はあり続ける。」と謂われています。



木造住宅が長い年月もつのは、その木の性質をうまく活かしているからです。


ですから銘木も樹齢と同じくらいの期間、その良さは、衰えず、さらに魅力が増していくということです。



そんな銘木を使って作られた銘木工芸品も長い間、お傍に置いて頂くことで、色合いや風合いがしだいに増し、独特の味わいが出てくる


と言える訳です。


そんな「経年変化」の魅力を感じて頂けるまで、当店の商品を末永く大事にご愛顧下さる事を、私共としては、幸いと感じます。



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