【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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栄光の年輪 2。

2016-02-06 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

前回の大阪銘木協同組合の記念誌「栄光の年輪」についての続編です。


当店前の通り、「横堀筋」も時代の流れとともに、一方通行になり、長堀川も埋め立てられて、銘木問屋街としての様相がしだいに


変わっていきました。


その後、大阪府の事業計画もあり、銘木問屋街は、大阪府摂津市に「銘木団地」として、移設することになります。


その「銘木団地」の航空写真です。広大な土地に200店以上の銘木店が「団地」という形で移設しました。


当店の前身で、父が経営していた「泉亀銘木店」は、写真右下の産業道路に面した角地にありました。







昭和48年に行なわれた銘木展示会の様子です。






当時は全国から約4000人の業者が来場して銘木の入札に参加したそうです。立錐の余地も無いぐらい盛況で、農林大臣賞の受賞した


霧島杉が、5500万円で落札され、話題になったそうです。



その後も、銘木展示会やせり売りなど、かなり派手派手しく、行われてきました。





当時の広告としては、最先端のアドバルーンなどを利用した宣伝方法も取り入れられていました。


今となっては、かなり珍しいこんな大径木も普通に出展されていて、落札されていたようです。






また昭和49年には、国際見本市の会場にこのような和風住宅のモデルハウスも出展されていて、銘木を使った和風住宅が競い合うように


建てられていた時代でした。






現在も、展示会やせり売りも行なわれているようですが、やはりこの頃が、銘木の最盛期だったことは否めないようです。


和風住宅の数が著しく減少してきているので、仕方が無いことなのかもしれませんね。



ですので、銘木の良さを銘木工芸品として、今に伝える当店の使命は、より大きいのかもしれません。



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