新聞の切り抜き中、目に止まったN新聞記事(10月10日)を案内します。
最前線 2011 福岡発 自治労福岡県本部の模索
分権時代の地方自治体の職員像を模索している自治労福岡県本部は、新たな運動理念として2006年に「現場(まち)へ住民(ひと)とともに」を打ち出した。労組としては画期的と思われた新理念だが、掛け声だけでは実践に移らない。
それなら、働き方を具体的に示そうと、同本部は今夏、組合内外で評価の高い「先行事例」などを調査した。自治体職員には今、どんな働き方を求められているのか。組織外メンバーとして調査に参加し考えた。
同本部の新理念は「住民が抱える課題を申請主義で対応する時代は過ぎ去った。役所の窓口を飛び出し、ともに現場へ出掛けよう」と呼び掛ける。有識者を含む提言機関でまとめ、現座長の出水薫九州大教授などが組合員に説明を重ねた。しかし「どう行動していいかか分からない」と疑問の声が出たため、先行事例を参考にすることにした。
先行事例として、糸島市、大牟田市、阿久根市の取り組みが紹介され、「まちのことを知らない、知ろうとしない職員が多い」「市役所は何をしているのか、職員の顔が見えない」「財政難でもあり、行政への視線は厳しい」「役所の中にこもっていては何も生まれない」など市民などの声を紹介している。
自治労福岡県本部は来春までに新理念の肉付けを終える。と当記事は結んでいる。