参加団体は、沖縄県はじめ九州各県及び福岡市や北九州市、熊本市、久留米市をはじめ各都市から、選挙管理委員会や明るい選挙推進協議会の会長、副会長、委員長、書記などの役職の方々40名以上、みやまいいまち会のメンバー4人も参加し、事例発表をしました。
◆目的
・政治リテラシーの向上
・明るい選挙推進の活性化
みやまいいまち会 代表田中敬一郎
・配布資料は、資料1 レジュメ、資料2と資料3 平成25年度学級活動、資料4 大人の政治学習Voters
・みやまいいまち会と自己紹介
・まえおき
本日は、素晴らしい秋空の中、西鉄柳川駅から、西鉄電車できた。自宅を出て、1時間程で着く。先の夏休みの後半、残暑がまだ厳しい頃、アクロス福岡において、みやまのモノづくり展において、和ろうそく作り体験教室を開かせて頂いた。その時は自動車を利用し、みやま市から45分くらいで着いた。
みやま市から福岡市へは、JR在来線、新幹線、西鉄電車、自家用車、高速バスと地下鉄併用などの交通手段があるが、みやま市は、2年ほど前、九州自動車道、みやま柳川インターチェンジ-ができて、高規格の有明海沿岸道路の徳益インターに接続され、柳川市とみやま市は、ひとつ経済圏となり、福岡市も本当に近くなったという感じがしている。
先に、高知市での明推協主催の四国ブロックの地域コミュニティフォーラムに参加することができた。道のりは、筑後船小屋駅から新幹線で、岡山まで行き、ここで乗り換え、JR高知駅まで、5時間程の道のり。
高知市はご案内のとおり、坂本竜馬の生まれたまち、高知駅前から、商店街、高知城周辺と幕末の志士一色という感じがした。坂本龍馬は28歳で脱藩し、33歳となる11月15日の誕生日、近江屋で刺客に襲われるまでの5年間に、地球を一周する距離を歩いたとも言われている。この間、幕府を倒す勢力となる薩長同盟を実現させて、無血の明治維新を成し遂げた。当時は、歩く、走る、舟、という時代。当時と今の交通手段を比較するには、時代背景が、全然違いすぎるが、本当に、今は、便利な時代。これらの便利良さが、当たり前になってしまって、個人的には、何か目に見えない大切なものを失い欠けている様な気もしている。
高知での地域コミュニティフォーラムの中で、哲学カフェ「政治を話し合うことの意義」というテーマで、ワークショップを体験した。今も、非常に印象に残っている。
良い死に方について、グループで話し合いみんなの考えをまとめて発表した。頭をよぎったのは、台風による伊豆大島の山崩れにより多くの方々が尊い命を奪われたこと、福岡市の病院火災でも10人の方が犠牲になられたことなど、これは本当に理不尽なこと。
伊豆大島の山崩れや、福岡市の病院火災で亡くなられた方々は良い死に方だったのか、また、坂本龍馬の死に方はどうであろうかと、考えさせられた。
高知で、学んだ哲学カフェ「政治を話し合う意義」について、座学で学び、ワークショップした「良い死に方」について、家に帰ってからも、明るい選挙推進と、どんなつながりがあるのだろうかと、随分と、考えさせられた。今やっと、「良い死に方」について哲学する意味について、少しは、理解できたような気持ちになっている。このようなことから、今後、日常的ことについて、哲学する学習会を検討してみたい。
・みやま市紹介
みやま市は、福岡県の南部に位置し、一部が熊本県と隣接、東部は山地、西部は有明海に注ぐ矢部川に接し、全体としては、平坦な田園地帯が広がる農業が中心のまち。面積105,12?、人口約4万316人まち。
平成19年1月、福岡県山門郡の瀬高町、同山川町、三池郡高田町の3町が対等合併して誕生した新しいまちで、今年で合併して7年目を迎えている。
みやま市を囲むようにして、大牟田市、柳川市、大川市など7都市が位置し、8都市の人口は425000人、南筑後都市圏を形成している。
ここ2~3年に、九州自動車道みやま柳川IC・九州新幹線筑後船小屋駅・高規格道路有明海沿岸道路・県営三池港などが整備され、近くに佐賀空港もあり、広域交通網は充実して来ており、県庁所在地の福岡市や熊本市とは、車で45分、新幹線で25分、両都市の中間に位置しており、今後の発展の可能性が秘められたまちでもある。
まちの特徴としては、人口減、毎年約500人、高齢化率、県内一、天然木蝋の生産と天然樟脳の生産日本一のまち。
・みやまいいまち会の母体について
その母体は、合併前の旧瀬高町、政治学級二十日クラブ。これは設立され、約半世紀の歴史を経ており、当時の所管は、町の選管と、教育委員会で、学習スタイルは、指導学習。
政治学級は、昭和40年初頭、福岡県が「有権者の政治意識を高め、民主政治の確立を目指すとして、設立を県内の市区町村に指導した経緯がある。
・「みやまいいまち会」発足につて
平成19年4月、3町合併と合わせて、自主学習組織、みやま市政治学級「二十日クラブ」として発足し、地道な学級活動を続けてきた。発足し今年、7年目となる。
今年の3月、平成24年度明るい選挙推進協会総会において、平成24年度優良活動奨励賞を受賞した。これを機会として、本年度の定期総会において、会の名前について「みやまいいまち会」という名称に改めた。 改めた理由は、学級活動に目標を持たせたこと。みんなで「いいまち」にして行こう。そして自分づくりを目標にしよう。という将来像をイメージしたもの。
学習会は、「住民が身の回りの政治を学ぶことにより、自治意識を高める」を主眼において、政治教育の場として捉え、定例学習会を柱に据えた学級活動を実施しいる。
資料4にも書き込んでいるように、発足後、学習会を重ねて行く中で、少しずつ、「まちの姿」が見えて来て、学級生らが積極的に意見を言う場面が多くなり、行政や市議会との関係がギクシャクした不幸な時代もあった。現在では、これらも過去のものとなり、両者との関係は、上手くいっている。
詳しい説明は割愛したい。資料4、Votersのコーピーを参考にして頂きたい。
振り返ると、二十日クラブの再構築図るため、これらの不幸な時代を受け入れ、他都市に設置されている政治学級の存在と活動状況を知り、二十日クラブの現状を点検・反省し、存在価値や、その意義などを理解したことが、再出発のきっかけになった。
今、皆さまに、これらを体験談として、お話しすることができて、肯定的に振り返ることが出来ることは、素晴らしいこと。
平成22年4月、初めての総会を開き、会則を制定したことや、久し振りに市長出席を得ることが出来たこと。新たな学級生募集にあたり、広報みやまに掲載が実現し、定年退職され、故郷へUターンされた方、市内居住者で定年退職者などを中心に学級生が増えたことなど、また、市のHPに二十日クラブの活動紹介がされて、晴れて、市の認知団体となった。
現在では、行政と市議会の評価も上がり、両者とも良好な関係が出来上がりつつあり、これらの関係を大切にした学級活動の重要さを体験している。
また、市民との関係も、今年度の定期総会や報告会を市民公開したことや、和ろうそく企画展、同体験教室の実施、また、学習会などの会場を喫茶店に移すなど、市民との交流が広がりつつあり、又、ブログによる学級活動の発信、更には、木蝋を通して、市外の方や、諸団体との交流もはじまりつつある。
このような学級活動について、新聞、市の広報に取り上げて頂く機会も増えるなど、それなり、社会的な評価も上がってきていると考えている。
・平成25年度学級活動の実績について
平成25年度の学級活動は、平成24年度明るい選挙推進優良活動奨励賞の受賞を転機として、新たな出発の年度となった。
本年度は、昨年度の学級活動を踏まえて、大きく舵がきれている。昨年度よりも、進展しているように思っている。そのひとつが、①総会と同受賞報告会について、市民へ初公開したこと。
次ぎに、②会長制を代表制に改め、新代表の基での学級活動を展開していること。
③明るい選挙推進運動啓発活動に取り組みはじめたこと。
最後に、④会場を喫茶店などに移し、和ろうそく企画展、体験教室、トークカフェみやまなどを開催し、市民との交流がはじまったことである。
・基本方針
その一つは、まちの政治に対する正しい理解を深めるため「政治と市民生活との深い関わり合い」をテーマにした学習会を行うこと。
二つ目は、政治的なリテラシーの向上について、各種学習会を通し、身に付けること。
三つ目が、みやま市が目指すまちづくりの将来像である「人・水・緑が光り輝き夢ふくらむまち」に則して、「まちの魅力とよさ」を探り、郷土に誇りと愛着が持てるような学習会を実施し、学級生の資質を高め、生涯学習としての充実感が得られ、結果として、みやま市のまちづくりに寄与すること。
以上の基本方針のもとに、以下、学級活動を行っている。
・学級活動の内容は6点ある
その一つが、①定例学習会。二つ目が、②専門部会。三つ目が、③トークカフェみやま。四つ目が、④明るい選挙推進運動。5点目が、⑤研修。最後6点目が、⑥諸事業である。
先ず、、①定例学習会、その一つに、市の出前講座を通し、最も新しい行政計画などの学習会を行っている。昨年度は、第2次行政改革大綱や、外部行政評価委員会の傍聴をした。また、行政改革委員会を傍聴し、第2次行政改革大綱案に対して、提言書を出した。
二つ目が、まちづくり懇談会
今年度は、県議会議員、市長、市議会の二つの常任委員会の副委員長を迎えて行い、これらは学級生の出席も良く、非常に好評である。
県議会議員との、まちづくり懇談会は、今年度2回目とな、資料4のVotersにも昨年度の懇談会の様子ご案内しているが、本年度も非常に有意義な懇談会となった。今後も積極的に取り組んで行く。
三つ目は、市議会傍聴、3月、6月、9月、12月の定例会、を傍聴している。又、必要に応じて、臨時会、常任委員会などを傍聴する。本年度は、決算審査特別委員会の傍聴をした。次ぎに②専門部会
一つめが、歴史、文化、伝統産業、観光など、地域資源に光を当て、まちの魅力を探る学習などに取り組んでいる。
二つ目が、みやま市の特産品である。ハゼの実を原料とする「木蝋」の魅力の発信。市内外の児童から大人までを対象にした「和ろうそく体験教室」を開催している。昨年度、和ろうそくの原料となるハゼの木の植樹にも取り組んだ。
みやま市には、はぜの木を原料とする「木蝋」をつくっている荒木製蝋という、163年の歴史をもつ会社がある。(1850年、嘉永3年の創業)日本での生産量の約95%の木蝋を生産し、全国へ出荷、輸出もしている。用途は、文房具、化粧品、菓子、医薬品、電子機器周辺材料など、非常に地味であるが、日常生活の身近なところに、幅広く利用されている。資源循環型社会形成が進められているが、木蝋は、再生可能エネルギーの一つでもある。
次ぎに、③トークカフェみやま
トークカフェみやまは、学級生のみならず、不特定多数の市民の皆様も参加できる、まちづくり市民交流の場である。今年度は、名称をトークカフェみやまに改め、会場も市内の喫茶店などに移し、試行的に実施している。今後も更に充実させていきたい話し合い活動である。
それから、④明るい選挙推進について
明るい選挙推進運動について、学明るい選挙推進優良活動奨励賞受賞記念として、和ろうそく企画展を開催しました。これは、同受賞を機に、木蝋と和ろうそくの魅力の発信とともに、選挙啓発コーナーを設けました。このコーナーには、明推協より取り寄せたチラシや冊子などを置き、来場者へ配布や説明するなどの啓発活動を行いました。
次ぎに、⑤研修会、産学官が主催する研修会などへ積極的に参加することにしている。
最後に、⑥諸事業についての取り組みである。
6月には、明るい選挙推進優良活動奨励賞の受賞を記念する「和ろうそく企画展」を開催した。
12月の冬至の頃に、木蝋で手作りしました和ろうそくに明かりを灯す、第2回目となります「感謝と絆」キャンドルナイトを行う。
まちづくり提言として、22年度が観光まちづくり。23年度が福祉バス、24年度は観光みちづくりの提言書を市長に提出した。
特に観光みちづくり提言では、市長が市議会定例会本会議の一般質問で取り上げる等、評価を得ている。今年度は、定住、人口減などの促進策につて提言を予定している。
みやま市の足跡は、今年度で5年目、継続した取り組みである。 そのほかに、市議会一般質問一覧表など、冊子を作成している。学級活動の情報発信として、ブログを活用している。
みやまいいまち会として、ブログアップし、学習活動とともに、みやまの情報発信している。
また、新聞社への情報提供も積極的に行っている。
・上記、学級活動の6点について、配布した資料に基づき、詳しく説明した。(この部分はブログでは、割愛します)
・今後の課題について
昨年度、Voters10号に掲載された時の諸課題について、今、点険をして見ると、当時より、一歩、進展して来ているように感じている。
1点目に、行政・市議会・市民の理解と共感を得られる学級活活動、そして、2点目の社会的な評価が得られる学級活動について、これらの課題も、昨年度と、本年度の学級活動について点検してみると、少しはレベルがあがって来ているように思える。
3点目が、継続的な発展である。これが、一番難しい、また、重要な大きな課題の一つである。「みやまいいまち会」の継続的な発展の「鍵」となるのが、組織づくり、人づくりある。これらは、今後の学級活動を点検しながら、今後、特に市民らが参加してみたいと思う場づくりが大切である。これらの学級活動を積み重ねながら、中長期的な課題として、克服して行かなければならない難しい課題であると捉えている。
4点目が、明るい選挙推進運動についてであるが、今年度、初めての取り組みにしては、それなりの実績が上がった。今後、今年度の実績を踏まえて、常時啓発活動の定着を目指す。特に選管・行政との連携が大きな課題となって来るのではと考えている。
以上のような課題については、これまで実績を踏まえながら、一歩ずつ地固めしながら、克服していく。
・明るい選挙運動の基本である、話し合い活動につて
基本姿勢としては、話し合い活動が、みやまいいまち会の内部だけに止まらず、一般市民へ広がるような学級活動の重要である。
市民らが、まちに足を運び、地域社会のことについて、自由討論や、話し合い活動に参加し、地域のことを知り、自分の想いを語る。
そして、まち政治が市民生活との深いつながりがあり、また、自分自身の生活に大きく関わり、日々の生活の大きな影響を与えている事実を学び理解し、これらを、他者へ語る、伝える事の大切さを学ぶことが重要である。
また、話し合い活動は、自分の考えを主張することにより、自己重要感、存在感、多幸感が醸成され、自分が社会に必要な人間であるという認識が生まれ、自己貢献度が高まる。
自分の意見表明などを通じて、異なる多様な見解を学び、これにより社会的な協力関係が生まれる。
大きくは、これらの話し合い活動は、人づくり、自分づくり、政治的なリテラシーの向上へと導き、主権者としての「まちの政治に対する総合力」が醸成され、自治意識が高まり、これらが「いいまちづくり」につながる。
自主学級活動は、知識、教養の範囲を超えて、現地での体験学習など、指導学習の枠を超えた活動ができる。一方、指導学習は、どちらかと言えば、知識、教養の範囲内、個人の学びで終結し、自己貢献度が低いと考えられ、このため、地域社会への貢献度も低いと考える。
自主学習は、企画から成果まで自主的に、一貫性のある運営ができることから、達成感を享受できる。社会的に、絆づくりが大きな課題と言われており、これらの醸成にもつながる。
今後も、自主学習組織としての利点を生かしながら、みやまいいまち会の学級活動の取り組み姿勢が、市民、行政、議会などに、共感を得られるような言動に心がけながら、話し合い活動を充実させる学級活動を企画し、実践していきたいと考えている。
質疑につて
・和ろうそく作り教室などの取り組みと明るい選挙推進との関係につて
・みやまいいまち会につて・・・組織、メンバー構成など
以上、完
以下の2-講義~5講義までの内容については、割愛します。
◆2-講義 「選挙制度の現在」について
九州大学 岡崎晴輝教授
◆3-ワークショップ「ボランティアコーディネート基礎」について
ふくおかNPO法人 代表古賀桃子
◆4-事例発表 「不在者投票指定病院等における外部立会人精度」について
鹿児島市選挙管理委員会 書記柿内和実
◆5-講義 「広島県明推協の活性化の取り組みと常時啓発事業のあり方等研究会最終報告」について
広島県明るい選挙推進協議会 会長岡山和彦
・会場場景 5-講義 岡山和彦氏
・
◆リンク集
▲明るい選挙推進協会(ここクリック)
▲日本特用林産振興会(ここクリック)
▲大牟田市(ここクリック)
▲柳川市(ここクリック)
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▲みやま市(ここクリック)
▲大木町()
▲筑後市()
▲八女市()
▲広川町()
▲有明新報社(ここクリック)
☆みやま市観光協会(ここクリック)
同上 みやま日和(ここクリック) 残念ですが無期限中止
☆千寿の楽しい歴史(ここクリック)
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