昨日4日の官公庁の仕事始め式で、柳川、大川、みやま市の各首長は、まちづくりへの思いなどを語りながら今年の抱負を述べ、職員に訓示した。
■ 年頭のあいさつ 「民官学の絆で反転攻勢を」 大川市長 植木光治
新年明けましておめでとうございます。ご家族おそろいでよいお正月をお迎えのことと存じます。
昨年は水の災いに見舞われましたが、今年のえとは巳(み)。巳は水をつかさどると聞いたことがあります。今年は水涸(が)れの心配がなく、水害のも見舞われることもない年になるように願いたいものです。
長期総合計画を改訂して3年目になりました。その理念は、もう一度母なる筑後川に寄り添い、まちの再興を図ろうとするものです。それぞれのまちの誇りの種があります。祖先が紡いだ悠久の歴史の中で、多くの物語が叙事詩のように語り継がれました。国もまちも民俗の叙事詩。地域の叙事詩を語り継ぐ限り、衰亡することはありません。
大川市は日本一の木工のまち、ひこみ卑弥呼の時代にもつながる悠久の歴史、筑後川を横断する昇開橋と縦断するデ・レーケ導流堤。三つの誇りは全て、母なる筑後川に収れんします。
四季折々に移ろう美しい自然の中で、二千年の時間を費やし熟成された感性と物づくりのDNAは日本人固有の美質と信じます。
大川は木の物づくりに誇りをかけてきました。「日本人が作った家具・建具ってこういうものを言うのですね」。消費者の驚きの声が聞こえてくるようです。
今年は有明海沿岸道路もさらに進捗(しんちょく)をみて、この事業の山場となる筑後川渡河橋の詳細設計が進み、着工が射程に入ってきました。三池港と佐賀空港を無料の自動車専用道路で結べば、陸海空の交通インフラが3点セットで整います。
私たちを継ぐ世代がそれをキャンバスとして地域発展の「絵」を描き、その実現に向けてまい進してくれる基盤が大きく進みます。
時代が大きく動いています。厳しい時代であればこそ、民と官と学が強い絆をつくり、凜(りん)として寒梅が寒風をついて咲くように、反転攻勢の秋(とき)としたいものです。
今年が皆さまにとって幸多き年となりますよう祈念して、年頭のあいさつといたします。
■今朝のTV 「日本の美」を守る外国人、原風景が問いかける再生と題して、視聴者へ、日本再生への希望を待て、勇気を待てと、そのように感じました。
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