情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、波束の収縮問題、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

脳は情報を食べる臓器

2020-12-03 10:51:55 | その他
脳には他の臓器と違う特徴があります。
それは、脳は情報という非物質的なものを”食べる”ことです。

情報を食べないと脳にはストレスがかかります。
終日、外界との情報交換を断って過ごせますか?

脳は、情報が入ってこないと不安で仕方ありません。
ネット中毒という症例の報告が激増しています。
情報が脳にとって一種の麻薬になっているのです。

歩きながら、自転車に乗りながらスマホを見ている人が大勢います。
ゲームに入り浸ってる人も大勢います。

ネット中毒やゲーム中毒を軽減するためには、意志の力で1日の特定の時間帯に限って情報を遮断する習慣をつけることが必要です。

リラックスする音楽を聴いたり瞑想したりするのがいいと思います。

クオリアの力と意志の力

2020-12-03 09:57:19 | 情報と物質の科学哲学
感覚野を持つ動物は、クオリアを持ちます。

例えば、臭い物体から放出された気体が嗅覚受容器に入ったとします。
受容器は、その情報を創発してパルス列で表現して感覚野に送ります。

感覚野は、その情報を読み取って”臭い”というクオリアを創発します。
その情報が運動器官に伝わって先の物体を避けるように行動します。

ヒトが熱いものに手が触れると”熱い”というクオリアが創発されて手を放します。

このようなクオリアの影響をクオリアの力と名付けます。
クオリアの力は、動物の生存にとって不可欠なものです。

ヒトの場合、クオリアの力に加えて意志の力が働きます。
熱いコーヒーを入れたカップを持ちあげたとき、熱さを我慢して手を離さずに安全な場所に移します。
これは、意志の力によるものです。

ヒトの場合、意志の力がクオリアの力を抑えることができるのです。
寒中みそぎ 、火渡りなどはよく知られた例です。
極端な例には焼身往生 があります。

人間の意志の強さに驚嘆します。