情報という用語は頻繁に使われています。
情報概念には、量的情報と質的情報と名付ける2種類があります。
両者は通常区別されていませんが。
「量的情報」
数字で表現される情報を意味します。
コンピューターや神経回路で使われる情報がこれに該当します。
物理量の測定値も量的情報です。
シャノンの情報も量的情報に該当します。
「質的情報」
数字以外の記号、記号の配列、言語、パターンなどがこれに該当します。
遺伝情報も質的情報です。
パターン認識は感覚器が誕生した頃から行われていたので、言語情報よりかなり古い機能です。
歴史的には、まずパターン認識機能が始まり、言語機能、数機能、記号機能の順で発生したものと思われます。
量的情報と質的情報とを区別する理由の一例を挙げます。
それは、量的情報をコンピューターや神経回路で処理してパターン認識をする場合です。
この場合には、量的情報が質的情報に変換されます。
生命現象という複雑で微妙な現象を説明する場合、単に情報という用語を用いるのは不適切です。
例えば、ヒトに関わる現象を説明する場合には、神経回路で使われる量的情報とパターン認識や言語認識などで使われる質的情報を区別することが必要です。
ヒトの行動は、質的情報によるものです。
これを質的情報駆動型制御と名付けます。
遺伝情報の働きも質的情報駆動型制御によるものです。
一方、電気製品などで用いられる数値制御を量的情報駆動型と名付けます。
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