土屋尚嗣『クオリアはどこからくるのか?』、岩波科学ライブラリー308(2021.12)
の69頁に統合情報理論は意識の境界・量・質を数学的に説明することを目指した理論であるという記述があります。
トノーニの統合情報理論における意識の指標φは、ビットで表示されます。
φの数値が大きいほど意識のレベルが高いとされます。
φは数ですから量的なものは表現できます。
しかし、数は質的なものは表現できません。
例えば、光の振動数は数で表現できますが、光の色(クオリア)は数では表現できません。
従って、統合情報理論の指標φは意識やクオリアの質を表現出来ないことが分かります。
統合情報理論の指標φが意識やクオリアの質を表現出来るとする主張は論理的に破綻しています。
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