連日アップしている「ジョー90」の「マックスカー」ですが、キットの出来が悪すぎてそのまま使えるパーツがほとんどない状態です。
このキットが製造されていた時代は、木型を最初に作り、それから寸法をとって金型を彫っていたと思いますが、その木型師は、「ジョー90」なんて見ていなかったと思います。
見ていたら形が全く違うのに気が付いたと思うのですが、かなりいい加減です。
少しでも実機に近づけようとしていないのがよくわかります。
モーターと電池を入れる為に、形状を変形させても「どうせ子供が作るおもちゃだろ。」という感じがありありと分かります。
昔のSFキットなんてこんな物ばかりでした。
でも、製作を頼まれた以上、完璧とは言えなくても、実機に出来るだけ近づけようと思います。
先ずこのパーツですが、伸縮性の垂直尾翼です。
この頃のプラモは、子供が使うことを前提にしているので、尖った部分や壊れやすい部分を大きく丸くする傾向が有ります。
上の写真は、上がキットのまま、下が加工した物です。
加工したものは、翼自体をプラ板で作り直してあります。
大きさを大きめにしました。
垂直尾翼をスライドさせる真鍮パイプを取り付けました。
垂直尾翼は、この写真の様に後方に伸びます。
パイプの中にはポリキャップを仕込んですっぽ抜けない様にしました。
写真を見ればわかると思いますが、車体の長さに合わせて、コックピット屋根の上のパーツも長く延長しました。
長さにして10ミリ程度ですが、見栄えがかなり変わりました。
車体後部の小さな垂直尾翼もシャープに作り直しました。手前がキットのまま、奥がプラ板とランナーで削り出した物です。
コックピットの窓も大きく開口しました。
向かって右側が加工した窓で、左側が未加工です。
こんなに窓の開き方が違います。
それゆえにフィギュアも手抜き出来ません。
コックピットの天井にも何だか分からないパーツがあるので作りました。
コックピットの窓ガラスですが、これを使いました。
ペットボトルです。
キットの窓に紙を貼って型を取り、それをペットボトルに貼り付けて切り出します。
それを,
コックピットに貼り付けますが,これは最後にします。
まだまだ切ったりはたったりが続くので傷がつかない様に最後に貼り付けます。
次にエンジンの加工です。
エンジン自体が小さかったので1ミリのプラ板を巻いて太らせました。
これにプラ棒を半分にスライスして「かまぼこ型」にした物を一本一本貼り付けました。
こんな作業の連続です。
この様な過酷な作業がまだまだ続きます。
続く!