昨日からアップしている「妖怪」の製作ですが、材料は低発泡のスチロールとスタイロフォームを発泡ウレタンのスプレーで接着して大きなブロックを作り、それをニクロム線ヒーターで大まかにカットし、ワイヤーブラシと、100番くらいのサンドペーパーで細かい部分を削り出しました。
姿勢は、ちょっと猫背にしました。
顔ですが、
これを見たらもう、ねずみ男と言うことが分かりますね。
水木しげる先生の設定では、身長が1メートル60センチと言うことだそうなので、台座を除いてその寸法になるように調整しました。
表面の仕上げは石粉粘土を使用しました。
体の部分は布の服を着るので表面コーティングはしません。
発泡スチロールのままです。
足や手は見えるのでしっかりと造形します。
右手にはそろばんを持てせてくれと言う注文でしたので、親戚から古いそろばんを譲っていただき、それを持つ形に指を調整しました。
ねずみ男は、劇中ではマヌケな存在っぽく描かれていますが、決してマヌケでは無いと思います。
悪知恵が働く頭の良いキャラクターだと思います。
なので私の中の「ねずみ男」は、まの抜けた顔ではなく、険しい面構えの悪賢い感じの顔立ちでないと違うと思うので、愛嬌のある顔立ちではなく険しい顔立ちにしました。
細かいディティールにもこだわりました。
鼻の下や、目の下のシワ、目玉も透明アクリルをレンズ状に削り出し、眼球の奥を赤く塗って、写真を撮ったときに、目が赤くひかる「赤目現象」が起きるようにわざと仕上げました。
カメラのフラッシュを焚かない時は黒っぽい眼球ですが、フラッシュを正面から焚くと、目が赤く光ります。
記念に写真を撮って帰って、改めて写真を見た時、目が赤かったらビックリしませんか?
と言う仕掛けをして有ります。
顔の表面は、まだもうひと仕上げします。
生き物の肌のような仕上げをします。
どんな方法かは次回に。
続く!