1968年に放送された「ジョー90」ですが、放送当時それほど人気は無かった様です。
「サンダーバード」のプロデューサー「ジェリー・アンダーソン」は「サンダーバード」が大人気だったので,大人にもウケると思って「キャプテンスカーレット」を作りましたが、これは大人向けのストーリーで内容が難しく、子供には受けなかった様です。
そこで、子供が主人公の「ジョー90」を作ったのですが、メインメカがあまりカッコよくなく、「サンダーバード2号」の様なカッコ良さが有りませんでした。
おそらく、子供にはこの「マックスカー」はカッコよく見えなかったと思います。
私もこの頃初めて「マックスカー」を見た時、「カッコ悪いな〜」と思いました。
しかし、今このデザインを見た時、見れば見るほど良いデザインだと思う様になりました。
造形して行くにつれて、だんだんカッコ良くなってきているのが分かります。
エンジン部分もディティールアップし、だいぶバランスが良くなりました。
一番の難関の車体下部ですが、キットのパーツは使わず、プラ板で下半分を塞ぎ,大量のエポキシパテを盛り付けました。
真ん中の緑色部分はキットのパーツのままですがその周りの白とグレーの部分がプラ板とエポキシパテでで整形している部分です。
下の小さいのが「KONAMI」の「SFビーグルコレクション」という食玩のミニチュアです。
このミニチュアのおかげで、分からなかった形状がよく分かり、これを手本に造形しました。
パテ盛りは一度で仕上げず、少し盛って削り、また盛って削りと、形状を修正しながら造形しました。
この形状を見るとまるで船の様な形状と思いますが、劇中で海の水面を進むシーンもあります。
なので、この「マックスカー」は空、陸、水両用車ということですね。
実際に有ったならすごい車です。
キットのままではこんなに薄い感じに見えませんでしたが、かなりシャープでスリムな感じになってきました。
KONAMIの食玩と並べてみたら、こんな感じです。
元々のキットの形状とかなり変わってきています。
キットの素組写真が無くて分からないと思いますが、今の時点でかなり形が変わってきているのが分かります。
次に前輪の製作ですが、これが難題でした。
こんな形状なのですが、これが伸縮してタイヤが収納されないと行けません。
しかし色々考えても解決方法が思いつかず、このまま変形無しで行こうかと思いましたが、ネットで色々検索していた所、単純ですが、確実に変化させられる方法を見つけました。
何とも簡単な方法ですが,劇中の変形を完璧に再現できます。
この鉛筆の線がその方法です。
これをどうするのか?
それはこの次に。
続く!