自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

韮沢靖氏の傑作を作る パート02

2024-09-15 07:21:28 | 模型

今日は朝から梅雨の様な天気です。

毎日湿度が高く、ジメジメですが、今日は特にジメジメです。

こんな日は塗装は出来ませんね。

そんな事より、今日は韮澤氏の「ファンキュア」の製作です。

このファンキュアは、模型雑誌の「ホビージャパン」や、「ホビージャパン別冊」に連載していた「ファントムコア」と言う韮澤氏の描かれていた「漫画」に登場するキャラクターです。

製品は、フューチャーモデルス製で、下北沢のフューチャーショップで買いました。

線路沿いの店でした。

今現在フューチャーショップは、中野ブロードウェイに移転している様です。

そのショップでは、韮澤氏の製作されたデビルマンも展示されていました。

韮澤氏は、イラストレーターでも有りますが、立体の造形も長けていて、今回の「ファンキュア」も、韮澤氏の手による原型から量産されたソフビキットです。

韮澤氏は、2016年2月に腎不全で亡くなりました。

このキットを韮澤氏の追悼として製作しました。

製作してゆくと、パーツに韮澤氏の指紋と思われる模様が残っていました。

それを見た時、涙が出そうになりました。

このキットを韮澤氏が作ったんだと思うと、なんでこんな才能のある人が亡くならなければならなかったのか?

残念でなりません。

キットは、変形も少なくパーツどうし割と素直に繋がりました。

肉厚のない部分はエポキシパテで裏打ちし、エポキシ接着剤と瞬間接着剤で組み上げました。

組み立てて行くと、どうしても継ぎ目が出ますが、エポキシパテやラッカーパテで埋めて行きます。

パテ打ちする際、細いヘラを使いますが、継ぎ目部分以外をマスキングして置くと、隙間以外の部分にパテが付かず、磨く時に余分な部分まで削らなくて済みます。

このように隙間部分だけ露出した状態にします。

この隙間にパテをすり込みます。

すり込む際も、割り箸等を削って形状を整えて使用しました。

マスキングを剥がすと隙間部分だけパテ打ち出来ます。

マスキングなしでパテを盛ると、周りの部分にパテが付きまくるので、ペーパーがけの際、いらない部分まで削ってしまいます。

このようにマスクして必要な部分のみパテを打って磨くことができるので、面倒ですが後々楽になるのでおすすめです。

この写真のように小さな隙間はラッカーパテを打ちますが、大きな隙間はエポキシパテを盛って整形します。

これを繰り返し全体の隙間を潰します。

その後、ラッカーサフェーサーを吹き、全体の仕上げを確認します。

継ぎ目のパテ打ちした部分を特によく確認して仕上がりが悪い場合はもう一度パテ打ちします。

全体を綺麗に仕上げ、サフ吹きしたら、

腰の部分は強度が必要なのでプラ板を取り付け、差し込みを作り上半身とがっちり接続できるようにしました。

接着にはエポキシ接着剤を使用すると多少隙間が有っても、隙間に接着剤が流れ込んでくれるので、がっちり接着できます。

いよいよ仕上げ塗装ですが、その前に追加パーツを製作します。

それは何か?

次回に。

続く!

 

 

 


作品展用作品製作パート03

2024-09-14 09:24:28 | 模型

今日は「韮澤靖氏」の「ファンキュア」の製作記事をアップしようかと思いましたが、こちらをアップします。

これです。

「アマテラス」です。

ゲーム「大神」の主人公です。

昨日ちょっとだけ製作が進んだのでちょっとだけアップします。

製作中に気になっていた顔ですが、目の位置がおかしかったので大幅に変更しました。

目が正面から見て正面に見える位置にするため、スタイロフォームを小さくカットして目の位置に貼り付け、削り直しました。

こんな顔になりました。

以前は、

こんな目の位置でしたので、変な顔になっていました。

目の間隔が狭くなり、いい面構えになったと思います。

体も骨格を意識して削りました。

足の筋肉や、顎の形状、肋骨の形状と、写真では分からないと思いますがだいぶ削りました。

この上に粘土を盛るので、太って来ますから、ちょっと細いくらいまで削っておかないと、デブになります。

どのくらい痩せさせるかは、「勘」です。

粘土を盛りながら、整形しながら形状を整えます。

足についている「雲型」も形状を整えました。

背中の「剣」は、まだ飾りが付くので形状が変わります。

結構複雑な形なので時間が掛かりそうです。

今の時点ではここまで出来上がりました。

また、製作が進めばアップします。

 

 

 


韮沢靖氏の傑作を作る パート01

2024-09-13 08:44:21 | 模型

皆さんは、「韮沢靖さん」をご存知でしょうか?

名前は知らなくても「仮面ライダー」の怪人などは見たことが有ると思いますが、その怪人などデザインされていた方です。

数々の怪人やゴジラの敵モンスターのデザインをされたすごい才能の方でした。

残念ながら、2016年2月2日に、腎不全でお亡くなりになりました。

まだ52歳と言う若さでした。

亡くなる一年前に、大阪の「怪物屋」と言うショップのイベントで韮沢氏が来られていて、一生懸命色紙にエイリアンのイラストを描かれているのを見ました。

あまりに一生懸命に描かれているので声をかけられなかったのですが、この翌年亡くなるなんて思ってもいませんでした。

あの時声をかけていたらと今でも悔やまれます。

今回製作の「ファンキュア」と言うキャラクターは、韮沢氏の代表作とも言えるのではないか?と言う物で、模型雑誌の「ホビージャパン」にアメコミ風の漫画「ファントムコア」の連載がされていて、その漫画に登場する物でした。

ファンキュアのデザインを見ると、絶対に一般の方がデザインできそうもない物で、初めて見た時ショックを受けました。

すごいデザインだと思います。

今回製作の「ファンキュア」はフューチャーモデルスのソフビガレージキットで、完成すると、高さが40センチほど有る大きなキットです。

素材がソフビなので当然補強が必要です。

これを手抜きすると夏場お辞儀してしまいますので、足の補強は必須です。

まずはソフビ特有の「バリ」をハサミやカッターで切り取りますが、結構大きなバリなので、大きな裁ち鋏で大まかにカットしてからカッターで精密にカットします。

ドライヤーで温めると一気に切りやすくなります。

そのパーツを一度鍋で軽く煮て、変形と離型の油を取り除きます。

そのパーツを乾燥させたら組み立てです。

意外なほどパーツの変形は無く、すんなりと組めました。

仮組して立たせると、やはり大きい!

1/144のガンダムを置くと、こんなに大きさが違います。

これ故に、足の補強は必須です。

上半身に比べて足が細いので、夏場は変形するのが分かります。

それで、足のパーツの中にはキャストを流し込んで固めました。

それを本体股間パーツにねじ止めします。

腕パーツも木製の棒を差し込んで曲がらないように補強します。

このようにあちこち補強してあります。

パーツの継ぎ目はエポキシパテを塗り込みますが、これが結構面倒な作業です。

パーツの継ぎ目はの他に、肩の「甲羅」?のパーツの裏面が見えそうですが、薄っぺらい物に見えるので、エポキシパテを打って厚みをつけました。

これは、マンガ「ファントムコア」に登場するファンキュアの相棒「ニーナ」です。

「ニーナ」のフィギュアは市販の完成品です。

韮沢氏のキャラクターシリーズのフィギュアです。

大きさはちょうどこのくらいの比率だと思います。

ファンキュア背中部分ですが、こんなに複雑なディティールになっています。

これを一つ一つ塗り分けて仕上げます。

これまた大変です。

続く!

 


超絶ペーパークラフト

2024-09-12 08:42:27 | 模型

来月の10月5日、6日に「第13次米子映画事変」が開催されます。

このイベントで私たちのプラモ、フィギュアの作品展も開催します。

場所はいつもと違い、「米子市公会堂のホワイエ」になります。

場所の都合であまり大きなスペースが取れないので、今回はテーブル2台程度のスペースしかありませんが、クオリティの高い作品を展示予定です。

ガンダムあり、飛行機あり、戦車あり、フィギュアも有ります。

その中で、ひときわ目を引くと思われる作品がありますが、プラモではなくペーパークラフトの飛行機です。

以前展示したのが、

これです。

第二次世界大戦の急降下爆撃機、Ju87スツーカです。

これは米子在住のT氏から頂きました。

スケールは1/24と大きな物です。

このペーパークラフトの飛行機ですが、T氏は図面等ではなく、ネットでダウンロードした写真からこの造形をされています。

細部が分からなくて大変と思いますが、よくここまで作れると思います。

しかも、クラフト紙のような伸び縮みのない素材で曲面を作ること自体至難の技です。

よくここまで曲線を再現できる物だと感心します。

裏面も手抜きありません。

爆弾を取り付ける「ブランコ」ですがしっかりと作ってあります。

主翼の下面にも爆弾の取り付け具があります。

爆弾は「自分で作ってください。」と言われたので、いずれ作って取り付けたいと思います。

エンジン下部のエアーインテーク部分の内部もしっかりと作ってあります。

コックピットの手抜きありません。

シートベルトも作ってあります。

このコックピットの足元には穴があり、爆弾を投下する位置を目視できるようになっている所まで作ってあります。

写真を見ていただけば、この凄さが分かると思います。

この作品、米子映画事変で展示しますが、新作も展示します。

それはこれですが、

フォッケウルフの「長っぱな」ですが、よく見ると機体の側面にドクロのマークが!
これは、松本零士先生の戦場漫画シリーズに登場する機体です。

「アルカディア号」です。

「アルカディア号」と言えば、巨大宇宙船をイメージすると思いますが、時代的にこちらが元祖ですね。

この新作も展示したいと思います。

このペーパークラフトの戦闘機ですが、去年はヘリコプターや、ジェット戦闘機などにも挑戦されて、素晴らしい作品が上がってきました。

これらは去年の作品ですが、全て紙で出来ています。

ウルトラマンの監督、田口清隆氏も感心しておられました。

何も言わなければ、普通のプラモと勘違いされる方がほとんどで、紙で出来ていますと言うとみなさん「エ〜!」と驚かれます。

この作品を製作されたT氏ですが、去年の暮れに病気が分かり、体調が最悪にも関わらず、会場まで作品を届けて頂きました。

その後、手術されて順調に回復されて、元気に製作活動されているようです。

T氏は、若い頃、ガンダムで有名な「バンダイ」に勤務されていたそうで、なるほど、造形に長けているのだと思いました。

今は退職されていますが、なんと、「居合斬り」の先生もされています。

本物の刀も見せて頂きました。

武器という物は扱い慣れた方が持つと、ただ持って立っているだけでサマになるんですね。

素人が持つとすぐ「ダメだな」と分かるんですね。

銃も同じで、扱い慣れていない方はすぐ分かります。

と言うT氏ですが、今、スポンジ弾を発射する「ナーフ」系のエアーガンにハマっておられるようです。

また今年も色んな作品を展示させて頂けるようなので、興味のある方は10月5、6日、鳥取県米子市公会堂のホワイエ(公会堂に入った広場)にお越しください。

私の生徒さんの力作を展示します。

よろしくお願いします。


作品展用作品製作 その2

2024-09-11 07:37:30 | 模型

昨日はとても暑く37度に近い温度で、9月とは思えない猛暑日でしたが、今日も同じくらいの暑さになるようです。

そんな暑さですが、今日も作品展用の作品の製作状況です。

これですが、犬?キツネ?と思うでしょうけど、これなんです。

こま犬のように見えるでしょうけど、違うんですね。

このくまどりの顔を見れば分かると思いますが、ゲーム「大神」の主人公「アマテラス」です。

尻尾ですが、雲のような渦巻きがついています。

背中には「剣」を背負っています。

まだ、スタイロフォームの削り出し状態なので、いい加減ですが、これに粘土を盛って整形して行きます。

毛並みをどう表現するか?

白い狼?なので、白い毛並みの表現がポイントのフィギュアになると思います。

それと、時間があまれば、背中の剣の他に鏡も作りたいところですが、鏡から炎が吹き出した状態を作るのが大変そうなので、作れるか?

分かりません。

とりあえず、本体の製作を進めます。

また、進展したらアップします。