祖母は一人息子のオカン父に先立たれたあと、
兄が嫁取りして安心したのか、少しずつ認知症状が出てきた。
結婚式の三ヶ月後に亡くなったけど2ヶ月は寝たきりだった。
母が一人で介護していたから、カリカリしてたよね。
オカンも兄も手伝わなかったです。
一人でやってることにプライドを持ってたみたい。
ある日、祖母が変なことを口にすると母が愚痴をこぼしたときに兄がね、
「訂正したりせずにフンフンって聞いといてやればいい」と、
さもお気楽な言葉に母は傷ついたのよ。
一日中、側で世話しとるものにしか分からんわな!って。
だよね、分からんわ。
オカンも愚痴を聞いていたけど、ふと気がついたですよ。
アナタは他人だから言いたい放題で良いけど、
ワタシの中に流れる血の四分の一は祖母からのものだよって。
アァそれなのに、オカンも娘らにおんなじ愚痴をこぼしとるわ。
以下はカタログハウスの雑誌『通販生活』に投稿された文より。
甥は大学を休学して祖父母の家に一年ほど暮らしていた。
祖母は少し進んだ認知症で食事の支度が難しくなっていた。
甥はネットで調べて作ったもので祖父母に喜んでもらっていたそうです。
ある夜の九時過ぎに「孫(甥)がさっき出かけてまだ帰ってこない」と
ひどく心配そうな声で祖母(投稿者の母)から電話があった。
甥のスマホに連絡し「どこにいるの?おばあちゃんが心配してるよ」と、
強い調子で言ったところ、
のんびりした声で「家に居るよ」とのこと。
そのまま祖母の部屋に向かい
「おばあちゃん、ただいま。帰ってきたよ。」と声をかけたそうです。
コンビニで買い物をし、帰宅してすぐ「ただいま」を言ったけど、
祖母はそれをすっかり忘れて心配していたらしい。
もしこれがオカンなら
「さっき帰ったって言ったがん!」となるところだけど、
甥御さんの機転と優しさにマイリマシタ!
とはいえ、この暮らしに至った経緯が分からないので、
単にこの場面だけのことですけどね。
オホホ、素直でないオカンです。
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