それは忘れもしない山の写真展です。
北海道各地の山々と登る人たちの後姿を追った展示です。
題材は良いのにサービスサイズをうすい模造紙の上に
貼って展示してありました。スケールの大きな山という題材
小さなサイズで並べ期待はずれでした。
案内ハガキの出来が良かっただけに、残念なまま帰ろうと
外にでてから「せっかく街中に出てきたのだしもう一箇所。」
リニューアルしたばかりのあるギャラリーに立ち寄りました。
そこには体が不自由な子供たちが書いた絵が、すきまなく並んでいました。
不規則な線ばかり、何を書いたかわからないようなものもあれば
赤と黄色で花を描いたものもありました。
思い思いの色で大きな画用紙いっぱいに書いた絵を見て
「体の自由がきかない子供たちが自分の気持ちを素直に表現している。
赤はチューリップ。黄色はひまわり。
まわりを気にせずのびのび描いてさっきの写真よりずっと感動できる。
子供たちがしていることを自分はできないの?
自分にも表現できるものはないの?
私にはラグビーがあったのでは・・・。」不思議な感情に揺さぶられた私は
その日から作品をスケッチブックの上に並べ、弟のアルバム作りをした
同じ方法で構成を考え始めました。月寒ラグビー場で撮った
数々の作品を大きな画用紙の上に置きました。無我夢中でした。