退職報告(mixiより転載)

2010年07月13日 23時55分45秒 | 活動報告
そんなわけで、6月30日付けで組合を退職しました。
雑事に塗れ報告が大変遅くなってしまいました。

中小企業組合での外国人研修制度(外国人実習制度)の運用というこのあまりにも特殊な仕事、
本っ当に大変でした。

外国人研修制度の下で、外国人の雇い入れや教育、彼らの労務管理を行い、
また知識や実績の乏しい受け入れ企業の啓発、そして受け入れ企業と外国人との意見調整を行う、というのが自分の仕事でした。
しかし、言うは易し、行うは難し。
この仕事を始めた当初、地元勝浦では外国人研修制度に関する誤解が蔓延していて、まさに「どこから手を付ければいいんだ」状態。

それでも、企業のため、研修生のため、国際親善のため、勝浦のために、改革を志して突っ走ってきました。
ルールを作り、法令を遵守することが、企業の信頼性・競争力を高め、結局は企業、ひいては勝浦の為になるんだ、という信念のもと、
ルール策定や法令遵守の大切さを経営者の皆さんに辛抱強く説き続け、また、巡回指導や研修生への日本語教育の徹底なども行い、研修生の労働者としての質を高める事も行いました。

また、外国人研修生の失踪防止の為に全体の意見調整にも努力しました。
働き始めた当初、現場では仕事や待遇への不満から失踪してしまう研修生が多くいて、問題になっていたからです。
しかし、この、企業と外国人労働者両者の間に立ち、両者の意見調整を行う、という仕事が実のところ一番辛かった。
企業の意見を重視すれば研修生からは恨まれ、逆に研修生の意見を重んじれば企業から恨まれてしまうのです。

それでも、諦められなかった。
少しでも勝浦を良くしたろうと思ったんだもの。せっかく入った組合、大きくして日本一の組合にしたろうと思ったんだもの。
そして何より、研修生の涙を見るのは嫌だったんだもの。

そうして、のたうちまわって血ヘド吐きながら2年半、
今では、研修生にはルール通りの待遇が与えられる様になり、外国人研修生の失踪や犯罪もゼロになり、
理事の皆さんの会員拡大努力のおかげもあって組合員企業も増え、研修生の数も当初の10人から今や90人にまで増えました。
また、研修生の中には日本語検定一級(通訳レベル)を受検する子まで出て来て、皆本当にしあわせそうに働いてくれるようになりました。

この仕事を始める前の日記でも書いた決意通りの仕事は出来たと思います。
ほんの少しだけど、勝浦は以前に比べて良くなったんじゃないか、と思います。自画自賛ではあるけれど、組合に関わる皆さんを、少しづつ幸せにする事は出来たのではと思います。
何より、多くの研修生たちと友人になれた事が、自分にとっての、本当に何よりのご褒美です。

退職にあたって、中国人研修生たちが少しづつお金を出し合って立派なビジネスバッグをプレゼントしてくれた時は、嬉しくて思わず泣いてしまいました。
いつも常に金欠で、タマゴの特売セールの為だけに自転車で1時間もかけて隣町のスーパーまで行く様な中国人研修生たちが、こんな立派なものをくれるなんて。
その気持ちが、本当に嬉しかったんです。

いろいろあって辞める事にはなったけれど、自分の仕事の結果に自信と誇りを持って退職する事が出来ました。

これも、陰に日向に応援してくださった、皆さんのおかげです。
この場を借りて、お礼をしたいと思います。
本当に有り難うございました!

今後は身体を休めつつ、夢に向けて、次のステップをゆっくり考えて行きたいと思います。

そしていつかは必ず政治家に!
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