恐山行ってきました!
寺山修司の映画「田園に死す」を観てからというもの、ずっと行きたかったにも拘らず地理的になかなか行く事の出来なかった恐山に、シルバーウィークを利用して行ってきました。
軽自動車で高速使って片道14時間。死ぬかと思った。往復で約1800キロの旅程。
動画も作ってみた。折角なので寺山さんの短歌と合せてみました。
恐山探索
使用楽曲:「田園に死す」サントラより「短歌」
「人間椅子」PVより「恐山」
高速も連休だけあって混んでた混んでた。
仙台手前で渋滞70キロとか言われてビックリしたり、途中安物のカーナビが壊れて「次のPAまで1250キロです」とか言い始めてガックリしたりはしましたが、概ね楽しいドライブでした。
1250キロとかどこのユーラシア大陸だ。
1泊目は青森のビジネスホテルへ。
青森市内にはいくつか温泉があるので温泉ハシゴです。なかでも青森IC降りてすぐの三内温泉は、硫黄臭の黄緑のお湯が疲れた体にどっしり効く感じで素敵でした。
2日目はいよいよ憧れの恐山ですが、下北半島は本当に美しい所で、道中いちいち寄り道しながらのドライブになってしまい、青森を朝7時に出たのに恐山に着いたのは3時になってしまいました。景色も綺麗だし、食べ物も美味しくて、つい寄り道してしまうのです。何といってもホタテが美味い!
で、いよいよ憧れの恐山ですが・・・
昼間、しかも連休中はダメですね。人が多すぎて雰囲気台無しです。日本3大ガッカリ観光地に仲間入りノミネート状態です。
寺側も観光地化に努めているようで、整備された近代的な寺社施設や駐車場は確かに見るとキレイですが、最果ての地の霊場の雰囲気を期待して行くとかなりガッカリしてしまうかもしれません。恐山アイスって何だよコラ。
期待外れか、と思いつつ境内を一回りし、この日はそのまま恐山境内の宿坊に宿泊のためチェックイン。
しかし、一般客が入れなくなる夕方6時以降や、深夜の恐山に出かけてみると、そこは昼間の恐山とは別世界でした。
人気もなく、禍々しくも神秘的でおどろおどろしい風景が広がり、「ああ、これぞ恐山・・・」という雰囲気を満喫できます。
まさに「田園に死す」のなかで見たイメージ通りの恐山!
恐山宿泊者だけの特典ですね、これは。
境内に幾つかある温泉もオススメです。
温泉小屋の窓を開けると巨大な卒塔婆が眼前に広がり、音はと言えばカラスの鳴き声が聞こえるばかり。世界広しといえど、卒塔婆を眺めながら温泉に浸かれるのは恐山だけでしょう。夜中独りでこの温泉に浸かっていると、何だか不思議な気持ちになってきます。
早朝の恐山も、まるで異世界のような美しさでした。
恐山に行くなら是非宿泊で!それが無理なら平日の夕刻がオススメです。
で、帰りは八甲田の酸ヶ湯温泉に入って締めくくり。
でも、ここも観光地化してしまっていて人が多すぎてダメな感じで残念。
泉質は素晴らしいのに、混浴で女性の裸を覗こうとするマナーの悪い客が多すぎてガッカリしました。
高野山も、恐山も、人気が出るのはいいんですがすっかり観光地化・大衆向け陳腐化が進んでしまっていて、その折角の魅力(静謐さや禍々しさ、神々しさ、素朴さ等)が半減してしまっているような気がします。
まずは我々観光客がこうした霊場や寺院の歴史や現状をしっかりと理解し、マナーを守って観光することが第一だとは思いますが、観光地側も大衆に迎合することなく確りとそのアイデンティティを維持してほしいものだと思います。
商売っ気に走ったらあっという間に魅力なんぞ雲散霧消してしまうものでしょう。高野山山中にコンビニなんか要らないと思うし、恐山にあんな立派な宿坊(旅館)なんかは要らないと思うわけですよ。
寺山修司の映画「田園に死す」を観てからというもの、ずっと行きたかったにも拘らず地理的になかなか行く事の出来なかった恐山に、シルバーウィークを利用して行ってきました。
軽自動車で高速使って片道14時間。死ぬかと思った。往復で約1800キロの旅程。
動画も作ってみた。折角なので寺山さんの短歌と合せてみました。
恐山探索
使用楽曲:「田園に死す」サントラより「短歌」
「人間椅子」PVより「恐山」
高速も連休だけあって混んでた混んでた。
仙台手前で渋滞70キロとか言われてビックリしたり、途中安物のカーナビが壊れて「次のPAまで1250キロです」とか言い始めてガックリしたりはしましたが、概ね楽しいドライブでした。
1250キロとかどこのユーラシア大陸だ。
1泊目は青森のビジネスホテルへ。
青森市内にはいくつか温泉があるので温泉ハシゴです。なかでも青森IC降りてすぐの三内温泉は、硫黄臭の黄緑のお湯が疲れた体にどっしり効く感じで素敵でした。
2日目はいよいよ憧れの恐山ですが、下北半島は本当に美しい所で、道中いちいち寄り道しながらのドライブになってしまい、青森を朝7時に出たのに恐山に着いたのは3時になってしまいました。景色も綺麗だし、食べ物も美味しくて、つい寄り道してしまうのです。何といってもホタテが美味い!
で、いよいよ憧れの恐山ですが・・・
昼間、しかも連休中はダメですね。人が多すぎて雰囲気台無しです。日本3大ガッカリ観光地に仲間入りノミネート状態です。
寺側も観光地化に努めているようで、整備された近代的な寺社施設や駐車場は確かに見るとキレイですが、最果ての地の霊場の雰囲気を期待して行くとかなりガッカリしてしまうかもしれません。恐山アイスって何だよコラ。
期待外れか、と思いつつ境内を一回りし、この日はそのまま恐山境内の宿坊に宿泊のためチェックイン。
しかし、一般客が入れなくなる夕方6時以降や、深夜の恐山に出かけてみると、そこは昼間の恐山とは別世界でした。
人気もなく、禍々しくも神秘的でおどろおどろしい風景が広がり、「ああ、これぞ恐山・・・」という雰囲気を満喫できます。
まさに「田園に死す」のなかで見たイメージ通りの恐山!
恐山宿泊者だけの特典ですね、これは。
境内に幾つかある温泉もオススメです。
温泉小屋の窓を開けると巨大な卒塔婆が眼前に広がり、音はと言えばカラスの鳴き声が聞こえるばかり。世界広しといえど、卒塔婆を眺めながら温泉に浸かれるのは恐山だけでしょう。夜中独りでこの温泉に浸かっていると、何だか不思議な気持ちになってきます。
早朝の恐山も、まるで異世界のような美しさでした。
恐山に行くなら是非宿泊で!それが無理なら平日の夕刻がオススメです。
で、帰りは八甲田の酸ヶ湯温泉に入って締めくくり。
でも、ここも観光地化してしまっていて人が多すぎてダメな感じで残念。
泉質は素晴らしいのに、混浴で女性の裸を覗こうとするマナーの悪い客が多すぎてガッカリしました。
高野山も、恐山も、人気が出るのはいいんですがすっかり観光地化・大衆向け陳腐化が進んでしまっていて、その折角の魅力(静謐さや禍々しさ、神々しさ、素朴さ等)が半減してしまっているような気がします。
まずは我々観光客がこうした霊場や寺院の歴史や現状をしっかりと理解し、マナーを守って観光することが第一だとは思いますが、観光地側も大衆に迎合することなく確りとそのアイデンティティを維持してほしいものだと思います。
商売っ気に走ったらあっという間に魅力なんぞ雲散霧消してしまうものでしょう。高野山山中にコンビニなんか要らないと思うし、恐山にあんな立派な宿坊(旅館)なんかは要らないと思うわけですよ。