(仮称)市民文化会館建設事業について(平成25年勝浦市議会5月臨時会の報告)

2013年05月19日 22時33分31秒 | 議会報告
皆さん今晩は。
このところ良いお天気が続いていましたが、今日は午後から曇りがち。
明日から週半ばまでは雨になる様です。畑にとっては恵みの雨、という事になるでしょうか。

さて、5月17日は勝浦市議会5月臨時議会が開催されました。

今回の議案は、条例の一部を改正する事についての専決処分の承認2件と、一般会計補正予算についてです。

今回の補正予算は、現在平成26年度中の完成に向けて建設を予定している(仮称)市民文化会館の建設工事入札が不落となった事に伴い、今年度事業費の変更をしようとするものです。
市民文化会館の建設については、今年に入って2月8日に一回目の入札が行われましたが応札価格が予定価格を上回り不落となり、5月1日に行われた2回目の入札においても、市民文化会館本体と舞台装置を分離発注する等落札に向けた努力が行われましたが不落。
2度に渡る不落札の要因として、円安による建設資材の高騰や、東日本大震災復興に伴う建設業界の人材不足等・労務単価の上昇により、設計時の積算価格と現在の実勢価格が大幅に乖離してしまった事が挙げられます。

議会においては設計そのものの変更や計画の見直しについても議論されました。
しかし、この市民文化会館建設事業は国からの補助金を活用した事業であり平成26年度中の完成が条件となっている事や、勝浦市の文化振興に向け当初の設計通りの市民文化会館を建設する必要性から、事業費の増額が全会一致で可決されました。
これにより、(仮称)市民文化会館建設事業の予算は1億8,000万円の増額となり、事業費の総額は26億506万5千円となります。

この事について、市民の皆さんから「勝浦市の予算は大丈夫なのか」といったご心配のご意見を伺いましたので、少し解説致します。
この(仮称)市民文化会館建設事業の予算総額が約26億円。確かにそれだけ聞くと巨額です。勝浦市の予算規模は年間約80~90億円ですから、勝浦市の財政負担増を懸念される方もおられるかも知れません。
しかし、この事業費のうち、国や県からの補助金が9割以上となっており、勝浦市の実質負担額は2億1,434万となっています。
下記の表をご覧下さい。

(仮称)市民文化会館建設事業費内訳(画像クリックで拡大)


「年割額」の小計欄をご覧下さい。
補正後の額の2,605,065(単位:千円)が事業費の総額です。補正前の2,425,065千円との差額、1億8,000万円が今臨時議会での補正額となります。
事業費総額の2,605,065千円のうち、国県支出金が806,818千円、地方債が1,583,900千円で、この地方債も交付税措置のある地方債なので、実質負担は残りの126,500千円(基金)と87,847(一般財源)となります。
当然、勝浦市の実質負担額についても約2億円を超える巨額なものですので、議会として慎重な審議は必要ですが、事業費の26億円全額が市民の負担となるものではない事をご理解頂ければ幸いです。

また、新しい議会人事についても決定致しました。

丸昭議長、寺尾重雄副議長から辞職願いが提出されたことにより、議長選挙、副議長選挙が行われ、下記のとおり決定致しました。

議長  岩瀬義信 議員(自由改革クラブ)

副議長 刈込欣一 議員(新世会)



新体制での議会が楽しみです。
そして議会終了後は、新創かつうらの第8回市政報告会を新官妙海寺講堂にて開催致しました。
今回は女性の参加者が多く、またそれぞれの立場の方から様々なご意見やご要望を頂き、1時間半にも及ぶ質疑応答の時間が足りないくらいでした。
本当に貴重なご意見が多く、私も少し熱く語り過ぎてしまいました。今回頂いたご意見やご要望は必ず市政に活かして参ります。
ご参加頂いた皆さん、本当に有り難うございました!

市政報告会の様子




追伸:
写真で活動報告


5月18日(土)は、朝はミレーニア勝浦にて開催されているカツウラシティ宣伝部主催の「ドッグフェスタ2013」を少しだけお手伝いしたあと、勝浦中学校春季運動会に来賓として出席。
ドッグフェスタ会場に戻った後、午後からは自衛隊協力会定期総会に出席しました。
それぞれのイベント・行事毎に、それぞれ個性ある魅力的な方々が集まります。
ドッグフェスタには地元愛溢れる熱いイベント主宰者や犬好きの優しいお客さんが、中学校運動会にはPTAの皆さんはじめ教育熱心な方々や頼もしく成長したかつての教え子が、自衛隊協力会総会には、国防や国政について真剣に考える皆さんが。
皆さんの話を聞いたり活躍の様子を見ていると、本当に勉強になります。
みんな違ってみんな良い、という言葉の意味を改めて実感した一日でした。

勝浦中学校運動会の様子


ドッグフェスタの様子
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新創かつうら第8回市政報告会、および戸坂健一第5回市政報告会を開催致します!

2013年05月16日 22時24分25秒 | 議会報告
皆さん今晩は。

明日は臨時議会が開催されます。
議会における人事の決定や、専決処分の承認、補正予算の審議が行われます。
また、明日は下記の通り市政報告会を開催致しますので、お時間のある方は是非お越し下さい。
また、次回の個人市政報告会の予定も決まりましたので、合わせてお知らせ致します。


市政報告会開催について


第8回 新創かつうら市政報告会

日時:5月17日(金)17:30 ~ 19:30
場所:妙海寺講堂(勝浦市新官174)



第5回 戸坂健一市政報告会

日時:6月15日(土)14:00 ~ 16:00
場所:浜勝浦区民館(勝浦市浜勝浦492)


皆さんと市政についてお話しできるのを楽しみにしています!


追伸:今日の動画

関西地方を訪れた外国人旅行者の方が作成したビデオです。
日本人と同じ様にあるいはそれ以上に、日本の文化や自然を愛してくれるたくさんの外国人がおられることに感謝です。素晴らしい動画でした。冬の高野山、懐かしいです。

Kyoto "Rising Dawn"
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串浜海岸のアマモ!(&先週の活動報告)

2013年05月13日 01時14分45秒 | 活動報告
皆さん今晩は。

新緑が美しい時期となりました。特にここ勝浦市の新緑はとても美しいと感じます。
この新緑が深い緑となればいよいよ夏に向かってまっしぐら、ですね。

勝浦市役所第一委員会室から。新緑が綺麗です。




さて今日は、自衛隊協力会として、第41回木更津航空祭・木更津駐屯地45周年記念式典に出席しました。

この木更津航空祭は、駐屯している各種ヘリコプターの展示や飛行訓練展示はもちろん、体験搭乗や各種出店、また音楽隊による演奏等、様々なイベントが実施されます。
普段なかなか知る事の出来ない自衛隊の内部をじっくりと観る事が出来ますし、イベント等を通じて自衛官の皆さんと直に触れ合う事も出来ます。家族連れの方も沢山参加されていました。

自衛隊に対する無関心・理解不足からか、マスコミを中心に自衛隊に対する誤解や様々な憶測が飛び交っている昨今、自衛隊に対して否定的な感情を持っている方にこそ、こうしたイベントに積極的に参加して頂きたいなと思います。
自衛隊主催のイベントは数多くあります。実際にこうしたイベントに参加して自衛官の皆さんと触れ合い、その精勤ぶりを目の当たりにする事で、自衛隊に対する考え方が変わるかも知れません。
国際情勢が急激に変化し、日本の安全保障が危ぶまれている昨今。
思考停止に陥る事無く、国防、という我々一人一人の生活にとっても重要な課題を、出来るだけ多くの人々が互いに意見を出し合い真剣に考えて行く事こそが、今後の日本にとって大切な事だと思います。


航空祭限定ペイントヘリコプターの展示にはたくさんの観客が集まっていました。純国産最新鋭偵察ヘリコプター「川崎OH-1ニンジャ」が痛ヘリコプターに…



ヘリコプター体験搭乗の様子



東京湾上空、陸自の輸送ヘリコプターCH-47Jのコックピットから。
今回搭乗させて頂いたCH-47Jは、東日本大震災の際、救難・救援活動に大活躍した信頼性の高い大型輸送ヘリコプターです。





先週の活動報告


5月11日(土)

この日は勝浦小学校春季運動会に出席の予定でしたが、雨天中止。
お誘いを受け、勝浦漁業協同組合合併検討委員会の会議にオブザーバーとして出席させて頂きました。
漁業は勝浦市の基幹産業の一つです。しかし、漁獲高の減少や磯根枯れの問題、漁業者の高齢化や後継者不足など、勝浦市の漁業は様々な問題を抱えています。
教育改革・環境保護と並んで、漁業振興は私にとって重要な政策テーマです。
現在、勝浦漁業協同組合と新勝浦市漁業協同組合は合併に向けて協議を進めていますが、私も少しでも皆さんの役に立てる様にしっかり勉強して行きたいと思います。


5月9日(木)

この日は鋸南町勝山漁業協同組合の養殖事業を視察しました。
勝山漁協は、漁業環境の悪化が進む中で漁業生産性の向上及び安定性に努め活力ある水産業の構築を目指して「獲る漁業から造り育てる漁業へ」に力をいれ、様々な魚の養殖を行っておられます。
今回勝山漁港にて養殖事業を行っている業者の方からお誘いを受け、後学のため養殖事業を見学させて頂く事にしました。

朝6時、漁船に搭乗しマダイの養殖生簀へ


養殖されたマダイの水揚げの様子。陽を浴びて紅く光る鯛が本当に綺麗です



マダイの養殖事業について学んだ後は、千葉県では初となる、「銀鮭」の養殖事業を視察。
銀鮭は本来寒冷地で育つ魚であり、これまで千葉県では養殖の例はありませんでしたが、養殖が軌道に乗れば「江戸前銀鮭」として付加価値の高い商品づくりが可能となります。


銀鮭の養殖生簀の様子



銀鮭の水揚げの様子。写真からこの「活きの良さ」が伝わるでしょうか。



マダイはじめ勝山で行われている養殖事業の仕組みの奥深さや、「一つの生簀に5000匹」というその事業規模の大きさにも感動しましたが、中でも銀鮭の養殖事業は新たな可能性を感じるものでした。
慣れ親しんだこの温暖な房総の海の中で、寒い海にいるはずの生きた鮭が泳いでいる、という事実がなかなか刺激的で、最初は違和感すら覚えましたが、その養殖方法や理念なども含め、大変勉強になりました。
勝山漁協の皆さん、事業者の皆さん、本当に有り難うございました。今回学んだ事は必ず政策に反映させて行きたいと思います。


5月8日(水)

この日は午前中議会報編集委員会に出席。
より見易く解りやすい議会報の実現に向け、紙面デザインの全面的な改革を提案しました。
議会報編集委員会の任期は2年で、今月中に任期切れとなりますが、可能であれば引き続き留任し議会報の改革に取り組みたいと思っています。

午後からは串浜を歩きました。「議会の無い日は街を歩いて皆さんのご意見をきちんと受け止める」という公約を実現させるべく、今年から時間がある時はなるべく街を歩く様にしています。

かねてから砂浜の減退や水質悪化が懸念されている串浜海岸ですが、久しぶりに見て回っていると、なんとアマモが大規模に群生していました。
ちょっと前にはこれほどまでのアマモは生えていなかったはず。
アマモそれ自体は、食用になる訳でもない海の雑草ですが、水質の浄化作用や魚介類の産卵地としての役割を果たす事から、近年注目されている海藻です。実際にアマモ場の周囲には沢山の魚が見受けられました。
様々な理由から水質が悪化傾向にある串浜海岸において、まさか海の中でこのような変化が起っているとは、少し感動です。
どんなに傷付いても、自然はその美しい姿を取り戻そうと一生懸命働いているのだなと感じます。あとはその自浄作用を、我々人間がどこまでサポートできるか、という事だと思います。

このアマモを守る方向で進めて行けないものか。串浜海岸一帯を「アマモ場」として保全し、勝浦の磯根再生の拠点と出来るのではないか。
アマモによる自然再生、決して不可能ではないと思います。良い知恵が無いかどうか少し考えてみたいと思います。

串浜海岸は本来、本当に美しい海岸です。必ず本来の美しい姿を取り戻せる日が来ると確信しています。今後も海岸の再生に向け努力して行きたいと思います!

串浜海岸に発生したアマモ場


串浜海岸についての過去の取組み・政策
http://blog.goo.ne.jp/aggui/e/14c7fa00c3a7a51686f1b5bba65d65bf


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