本日令和3年9月28日より、勝浦市立図書館内に「勝浦市郷土資料室」がオープンしました!
郷土資料館の整備は、私の公約でもありました。
歴史ある勝浦市の貴重な文化財を保護し逸失を防ぐとともに、この町の歴史をの変遷を記録し未来につなげていくこと、そして子どもたちの郷土愛を育むためにも、郷土資料拠点の整備は急務でした。
公約は一議員の力で達成できるものではありません。
執行部そして職員の皆さん、同僚議員の皆さんのご尽力に感謝するとともに、今回郷土資料室の整備に向けて、市民の方から勝浦市に対し多額のご寄付があったこともここでお伝えしたいと思います。
引き続き、失われつつある郷土資料の情報収集に努め、より充実した郷土資料館の整備に向けて知恵を絞っていきたいと思います。
勝浦市郷土資料室内覧会の様子
さて、勝浦市議会9月定例議会が、先週閉会いたしました。
今議会における私の一般質問は、「災害時における避難指示のあり方」、
そして「外房地域における海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域指定について」
以上の2点について、執行部に回答を求めました。
避難指示のあり方については、今年5月の法改正により災害時の避難勧告が廃止され避難指示に一本化されたことや、勝浦市における過去2回の避難指示において避難実績が少なかったことから、より実践的な避難指示とするべく緊急性の高い地域に限った運用をすべきであると提案しました。
また、避難指示という市民にとって緊急性が高い行政判断をする際には、市長判断により速やかに災害対策本部を設置するよう求めるとともに、災害時における分散避難に対応するため市内宿泊施設への避難支援策を検討するよう求めました。
外房地域における海洋再生可能エネルギー活用策については、いすみ市沖の海洋再エネ有望地域指定を受け、勝浦沖においても、漁業者や漁業関係者の皆さんも交え、将来の活用検討に向けた真剣な協議をすべきと望むものです。
勝浦沖は、風力や波力などの再生可能エネルギー活用の最適地であり、その活用検討について過去5回の一般質問を行ってまいりました。現在国では再エネ海域利用法に基づく促進区域の指定を進めており、この流れは否応なしに今後も加速するものと考えます。
もちろん、海洋再生可能エネルギーの活用については、漁業資源の保護が大前提であり、また、海を生活の拠点としている漁業者関係者の皆さんによる同意が不可欠です。
大規模な洋上風力発電事業の誘致は漁業者への補償だけでなく、施設を活用した漁礁の造成による漁業資源保護育成や、メンテナンスや機材の調達、インフラ整備など海を中心とした新たな産業や雇用を生む可能性があります。漁業関係者の皆さんに正確な情報を伝え、今後の可能性をご検討いただくためにも、勝浦市としても真剣に検討する必要があります。
一般質問の様子は下記動画よりご確認ください。
勝浦市議会 令和 令和 3年 9月定例会 第3号 (戸坂健一議員 一般質問)
また、9月定例会では、新型コロナ対策関連予算など重要な予算や議案のほか、(仮称)かつうら海中公園再生計画事業に関わる補正予算の審議も行われました。
補正予算を司る総務文教常任委員会では、(仮称)かつうら海中公園再生計画事業の工事現場を視察。
追加補正予算の原因となった地中埋設物の発見現場を視察するとともに、工事請負業者からのヒアリングなどを実施しました。
協議の結果、委員会では補正予算案は賛成少数により否決となりました。
私も反対の立場でありましたが、その理由として、(仮称)かつうら海中公園再生計画事業に関わる補正予算については、地中埋設物の発見過程や撤去の方法、柱状改良の方法、工期の延長、工事に伴う予算増額等についての説明が不十分であったことなどが挙げられます。
委員会では補正予算案は否決となりましたが、議会最終日に執行部から補正予算案の撤回申請が提出されました。
議会は撤回を承認、改めて、委員会での審議過程での各委員からの意見を反映した新しい一般会計補正予算案が上程され、審議となりました。
これにより、(仮称)かつうら海中公園再生計画事業に伴う予算は、工法の変更により大幅に減額となり、工期についても短縮が予測されること、また、工事請負契約の変更に伴い今後臨時議会を開催して改めて議会で審議するとの説明、回答が得られたため、了といたしました。
結果として、本会議では補正予算案は賛成多数で可決となりました。
採決前には2名の議員から修正動議が提出されましたが、こちらについては賛成少数により否決となったことも申し添えます。
私は、3月議会で決定した(仮称)勝浦海中公園再生計画事業そのものについては、反対の立場でした。
国の交付金を活用し、勝浦市観光拠点の再生を図る、ということ自体に反対するものではありませんが、半額は市の負担となる以上、事業の全体像や厳密な収支予測、財源の確保、議会への詳細な説明が不可欠です。しかし、議会への十分な説明がなされず、また事業案について議会の要望を反映させる時間がなかったこと、そして何より、最後まで「海中公園全体をどのようなコンセプトで再生させるのか」という事業の全体計画、全体像が示されなかったため、残念ながら、私は賛同には至りませんでした。
しかし、議会で賛成多数で決定した以上、この事業については、個人的な思いはどうあれ、私も一議員として事業を成功に導く重い責任があると感じています。
大切な市民の皆さんの血税を使う重要な事業となりますので、少しでも良い施設になるように、議会一丸となって支援していく必要があると考えています。
非常にタイトな工期など、始まりから大変な困難を伴う事業であることは予想されていましたが、こうした困難にあってこそ、事業提案者である市長がしっかりとその責任を果たし、議会への丁寧な説明に努め、リーダーシップを発揮して執行部の陣頭指揮を執り事業を成功に導いて頂きたいと強く思います。
審議の様子は下記よりご確認いただけます。
総務文教常任委員会現地視察の様子
勝浦市議会 令和 3年 9月定例会 第4号 (議案質疑・議案第40号~第44号) 1 音声のみ配信
勝浦市議会 令和 3年 9月定例会 第4号 (議案質疑・議案第40号~第44号) 2 音声のみ配信(戸坂質問 37:15~)
勝浦市議会 令和 3年 9月定例会 第5号 議案上程・説明・質疑・採決 (議案第51号) 1
また、最終日には2名の議員より発議案が上程され「元北中学校施設の有効利用に関する決議について」を審議致しました。
この件については、市民の皆さんからのお問い合わせも大変多くありますが、私は、勝浦市の活性化のために新しい事業や産業を誘致しようとする趣旨そのものに反対するものではありません。
しかし、この件に関しては「勝浦市活性化検討委員会」にて事業者からの説明も受けましたが、
①サッカー場整備に伴う予算が多額であること、明確な額が示されていないこと
②現時点では事業者からは整備に関わる予算は市の全額負担であるという説明しか受けていないこと
③事業に関わる収支の予測が困難であること
④少子高齢化などの要因により、
ジュニアサッカー人口は減少傾向と推測できること
⑤企業誘致に関しては、事業者側の負担割合も考慮すべきであること
上記などの理由から、残念ながら賛同に至らなかったものです。
私からは、趣旨そのものには賛同するものの、事業費の明確化や事業誘致の方法など再検討いただけないか、慎重な検討が必要であることなど現時点での疑問点について質問をさせていただきました。
提案者に対する質疑の様子は下記よりご確認いただけます。
勝浦市議会 令和 3年 9月定例会 第5号 発議案上程・説明・質疑・採決 (発議案第6号)(戸坂質問 09:13~)
9月定例会の報告は以上となります。
引き続き、次の議会に向けて準備研鑽を重ねてまいります。