アナログナログ

2005年05月30日 23時22分48秒 | Weblog
写真好きなら一度は使ったことのあるであろう燻し銀フィルムメーカー、「アグファ」が破産してしまった。悲しい事である。
もうアグファのフィルムは使えなくなっちゃうのかなあ。

デジカメがこれだけ流行っている今日、アナログカメラの衰退は必然なのかなあ、あーあ、とも思うわけですが、でもやっぱりデジカメで撮った写真ってどうも嫌いなんだよなあ。
優等生過ぎるんだよ。

実際、仕事ではデジカメ使ってるし、色んな機能付いてるし、出来上がりも綺麗だし、修正も利くし失敗もないし、誰でも簡単に撮れて現像も出来る。そりゃあもう便利なもんだと思う。

でも、どんなに綺麗に撮れているように見えても、やっぱりそれは写真としては中途半端な代物なんだと思うわけで。デジカメで撮った写真には人間くささが出にくい。デジカメの一連の工程には「愛情」の入り込む余地が無いもの。
フィルムカメラで撮って、暗室にこもって一枚一枚丁寧に手作業で現像して仕上げた作品には絶対に適わないと思う。これは比べてみれば解る。現像の為の膨大な作業工程のなかでどうしても作者の人間くささが出る、それが写真には大切だと思うんだけどなあ。
仕事や商用に使うには便利かも知れんけど、思い出の写真にデジカメ使おうとはどうしても思えん。

そこそこ綺麗なものを簡単に大量に撮れる。まあ資本主義的で良いのかも知れません。

ロバート・キャパは凄いとみんな言うけど、キャパの何が実は凄いかといえば「数十年前のマニュアルカメラで現代のデジカメと比べても遜色の無い品質の写真を撮った」ってことが凄えんであって、写真は機材ではなくて情熱と愛情である、という事を証明するいい例でありましょう。

この数年、俺の好きなものがどんどん消えていくので悲しくてしょうがないよ。

低血糖の冴えない頭で推敲もせずに文章を書くとこうなるのだなあ、と思いました。あーあ。

写真はアグファで撮った写真の一例。
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