第4回新創かつうら市政報告会が終了しました(&東京海洋大学を訪問しました)

2012年05月16日 23時56分27秒 | 活動報告
皆さん今晩は。
暑い日が続きます。天気が良いのは良い事ですが、こう暑いと冷房器具が恋しくなりますね。

さて、昨日15日は仲間と共に東京海洋大学を訪問。
同大学の産学・地域連携推進機構において、勝浦市の漁業発展の為の方策について専門家の方と話し合いを行いました。


このブログでも何度か取り上げた通り、勝浦市の漁業は多くの問題を抱えています。
例えば、磯根や漁業資源の枯渇、海洋汚染、漁業関係者の高齢化や後継者不足、小型船と中・大型巻網船との対立などなど、枚挙に暇がありません。
中でも特に重要なのが、貴重な漁業資源をどのようにして保護して行くべきか、という問題です。

漁業における漁法が高度に発達し、一度にたくさんの魚を獲る事が可能になり、また資源管理よりも漁獲高や利益を優先する漁法が流行、乱獲などが問題となっている昨今。
ここ勝浦沖の漁場においては、漁師の方々が中心となって同業種組合を設立しキンメダイ漁の自主管理を行っています。
志ある漁師の皆さんは勝浦沖のキンメダイ漁において資源管理区域を設定、また操業を行う時間や漁獲量を自主的に規制し、貴重な漁業資源の保護に努めているのです。
こうした漁業者自身による漁業資源を守る為の取り組み・漁業自主管理は、日本でも非常に特殊な事例となっています。
魚を穫れるだけ穫ってしまうような金儲け主義の漁業ではなく、永続的な資源利用を目指してしっかりと漁業を管理していこう、という地元漁師の皆さんの考え方は、本当に素晴らしいと思います。

千葉県勝浦沖キンメダイ漁場における漁業自主管理
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/news/news12/kuronuma.html

そうした状況の中で、「中型・大型漁船による経済性・利益重視型の漁業」が、上記の様な「小型船による資源管理型の漁業」と対立するという構図も生まれています。

これまで採算度外視で大切な漁業資源と先祖代々の漁場を守ってこられた小型漁船の漁師の方々から見れば、文字通り漁場の魚を根こそぎ穫ってしまうような中型・大型巻網船のやり方は許せない筈ですし、
一方で中型・大型巻網船にしてみれば、県知事の正式な操業許可を得ている以上、許可区域内でどのような漁を行ってもそれは自由だという主張があるでしょう。
こうした対立を解消する為には、漁業の資源管理の重要性を漁業者間で共有して頂く事と、魚の価値を高め、資源管理を行いながらも漁師がきちんと儲かる様な仕組みとを考えて行かなければなりません。

確かに難しい問題ですが、問題の解決に向けて、同じ志を持つ仲間も少しずつ集まりつつあります。
今回の大学での話し合いの結果、東京海洋大の産学・地域連携推進機構の方々も、勝浦市の漁業問題の解決や漁業発展に向けてご協力をくださる事になりました。
皆で知恵を出し合い、胸襟を開いて話し合って行けばどんな問題も必ず解決出来ると信じています。
現在、問題解決に向けた第一歩として、漁師の方々を対象とした「現代漁業の問題点と可能性を考える座談会」を企画中です。早速、東京海洋大学からも講師を派遣してくださる事となりました。
私も企画の実現に向けて精一杯お手伝いしたいと思います。詳細が決まりましたらまた報告させて頂きます。


また、今日16日は会派「新創かつうら」の市政報告会でした。
議会の概要説明、新年度予算の説明などを行った後、質疑応答。
厳しいご意見もありましたが、非常に密度の濃い充実した質疑応答となりました。皆さんの生の声を聞くことはとても楽しく、また勉強になります。
特に、勝浦市の漁業についてのご質問を頂いたのは大変有り難かったです。市民の方からの具体的な要望を頂く事は大変な励みになります。
今回頂いたご意見をしっかり受け止め、市政に活かしてまいります。

また、私の個人市政報告会ですが、6月議会開催前の6月9日(土)を予定しています。
場所はまだ未定ですが、近日中にこちらで報告致しますので宜しくお願い致します。

6月議会も頑張るぞ!


追伸:

夜は水産会社に勤める先輩とこれまた漁業談義。海辺のレストランにてサザエのお刺身を頂きました!


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