いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

リネンのビスポークボウタイ

2012-08-25 07:35:35 | タイ
8月も、もう下旬なのに
一向に暑さが和らぐ気配がない。
連日30度以上の気温。
アスファルトに囲まれた都会は
ヒートアイランド現象も相まって
実質的には40度を上回る気温となっていることも
珍しくない。
今年の夏は、やはりとても暑い、、、

体感的な温度を下げるには
どんどん衣服をはぎ取っていけばいい。
巷のクールビスでは
ビジネススラックスに半袖シャツ
そしてノーネクタイ。
スーパークールビズになると
もっと極端な装いになる。

いや、それはもはや
装いというレヴェルのものではなく
効率を追求しただけの格好。

それでいいのか、、、

そんな想いがいつもよぎり
今日もスーツにウェストコート
ボウタイという装いになる。

そして今回ご紹介するのは
スコットランド製リネンで
ビスポークしたボウタイ。



勿論、そんな我儘を聞いてくれる店は
いつもの件の銀座のテーラー。
面白い生地が入ったと聞いたので
寄ってみた。

グレーチェックのリネン生地。
スポーツコートに仕立てるのが正統か
などどオーナーモデリストのH氏と話しているうちに
これでボウタイを作るのも
面白いという話の展開になり
オーダーする事に。

この素材。
かなりコシのあるリネン、そしてグレーを基調とした
シックな色合い。
単なるチェック柄ではなく
実はとっても複雑な糸使いをして織っている。



この複雑な織りが
全体に深みを与え立体的にさえ見える
色合いを出している。

リネンそれもかなりコシがある
目付で言えば400g位。
ボウタイの素材としてどうなのかと思ったが
実はこれが締めてみると
思いのほか都合がいい。

まずは形がしっかり作れ
そしてゆるまない。
昨日はこのボウタイを一日締めていたが
形を改めて整える必要がなかった位である。

そしてこの複雑な色合いが
比較的に何にでも合わせられる。
ウィンザー公には遠く及ばないが
今回はあえてチェック オン チェックに。



少しでも涼しげに見える装いであれば
嬉しい限り、、、