徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

没後40年 レオナール・フジタ展 

2008-11-28 | 絵画
没後40年 レオナール・フジタ展 
2008年11月15日から2009年1月19日
上野の森美術館

藤田嗣治(1886~1968)の幻の群像大作4点が呼び物のレオナール・フジタ展を訪れた。

第一章 スタイルの確立
 ゴーギャン風の作品、ルソー風の風景が並ぶ。そして乳白色の世界。国内の美術館から作品が並ぶが、2006年の東近美の展覧会(こちら)では見ていない作品が並んでいたような気がした。

第二章 群像表現への挑戦
 
「ライオンのいる構図」「犬のいる構図」「争闘I」「争闘II」と「馬とライオン」が並ぶ。男性と女性で肌の色合いが違う。女性は乳白色だ。男性はすこし肌色がかっている。北斎漫画のように思えてきたが、でもやはり挑戦といったできばえ。

第三章 ラ・メゾン=アトリエ・フジタ
エソンヌ県の小村ヴィリエ=ル=バクルにあるラ・メゾン=アトリエ・フジタの内部を再現。

第四章 シャペル・フジタ
ランス「平和の聖母礼拝堂」のデッサンなどが多数並ぶ。
パリ市立近代美術館蔵の「黙示録」「キリスト降誕」などに再会。
「花の洗礼」1959年(パリ市立近代美術館蔵)
「イブ」1959年(ウッドワン美術館)(初見か、今回一番の作品)
など甘く優美な女性を見ると藤田嗣治(1886-1968)展ではなく、レオナール・フジタ展。

上野の森美術館のスペースからいってあまり期待はしていなかったのだが、やはり、第3章、第4章で満足。もうすこしで、つい、小箱や空缶などGOODSまで購入しそうになりました。
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