東博の春信34点

東博の春信34点

　もらってきた東京国立博物館ニュースをみていたら、今年は3人の浮世絵師の作品をまとめた展示をする。第一回は春信（8月20日から9月16日）というので、あわてて駆けつけた。第二は清長（9月18日から10月14日）第三回は広重を予定しているとのこと。

展示されていたのは、下記の34点。見どころは、見立菊慈童で、雨夜の宮詣などは、未展示。東博の春信コレクションの全貌がぜひ見てみたいもの。

重美 見立菊慈童 鈴木春信筆 A-10569-73 横中判
　

明霞名所渡、初代市村亀蔵の京の二郎と二代目瀬川菊之丞のミたれかミおせん 鈴木春信筆 宝暦11年(1761) A-10569-1235 横大判　紅摺絵

官女玉虫 鈴木春信筆 A-10569-158 大判　紅摺絵

小野道風 鈴木春信筆 A-10569-1234 細判　紅摺絵

風流やつし七小町・関でら 鈴木春信筆 A-10569-87 細判　紅摺絵

風流やつし七小町・雨こい 鈴木春信筆 A-10569-88 細判　紅摺絵

見立七小町・関寺小町 鈴木春信筆 A-10569-96 中判　錦絵

見立七小町・雨乞小町 鈴木春信筆 A-10569-97 中判　錦絵

恋の矢文 鈴木春信筆 A-10569-112 中判　錦絵

舟遊二美人と男 鈴木春信筆 A-10569-78 中判　錦絵

笛を吹く若衆 鈴木春信筆 A-10569-117 中判　錦絵

寂蓮法師 鈴木春信筆 A-10569-130 中判　錦絵

柿本人磨 鈴木春信筆 A-10569-1298 中判　錦絵

清原元輔 鈴木春信筆 A-10569-1299 中判　錦絵

風流六哥仙・僧正遍照 鈴木春信筆 A-10569-131 中判　錦絵

風流うたい八景・弦上の夜雨 鈴木春信筆 A-10569-149 細判　錦絵

茄子を取る男女 鈴木春信筆 A-10569-1292 中判　錦絵

見立山吹の里 鈴木春信筆 A-10569-1278 中判　錦絵

見立反魂香 鈴木春信筆 A-10569-1288 中判　錦絵

見立邯鄲の夢 鈴木春信筆 A-10569-1291 中判　錦絵

鍵屋お仙 鈴木春信筆 A-10569-385 柱絵判　錦絵

見立小野道風 鈴木春信筆 A-10569-1282 中判　錦絵

屋根舟に乗込む美人 鈴木春信筆 A-10569-105 中判　錦絵

風俗四季哥仙・卯月 鈴木春信筆 A-10569-135 中判　錦絵

風俗四季哥仙・神楽月 鈴木春信筆 A-10569-1269 中判　錦絵

風流江戸八景・両国橋夕照 鈴木春信筆 A-10569-1256 中判　錦絵

擣衣玉河 相模 鈴木春信筆 A-10569-1261 中判　錦絵

調布のたま川 武蔵 鈴木春信筆 A-10569-1262 中判　錦絵

浮世美人花見立・てうしや内てう山、花王 鈴木春信筆 A-10569-137 中判　錦絵

浮世美人寄花・山しろや内はついと，萩 鈴木春信筆 A-10569-1258 中判　錦絵

笠森お仙と団扇売 鈴木春信筆 A-10569-142 中判　錦絵

若衆に笠を手渡す鍵屋お仙 鈴木春信筆 A-10569-141 中判　錦絵

風流江戸八景・浅草晴嵐 鈴木春信筆 A-10569-1255 中判　錦絵

柳屋見世 鈴木春信筆 A-10569-1247 中判　錦絵

鈴木春信（1725?～70）は、明和2年の絵暦交換会で活躍した絵師で、これをきっかけとして浮世絵の主流が多色摺りの錦絵となったことから、錦絵を生み出した絵師とされています。ここでは、版画表現の変革期に大きな役割を果たした春信の作品を紹介します。初期作である紅と草を主とした紅摺絵から、色彩豊かになった「風流やつし七小町」シリーズを経て、錦絵誕生以後の色彩豊かな作品までを、見立や和歌の世界に題材をとった作品のほか、当時人気の美人を描いたものを含め展示します。春信を通して浮世絵版画の世界をお楽しみください。