徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

博物館に初もうで 新春の春信

2020-01-12 | 絵画
博物館に初もうで 新春の春信

新春らしい春信3作品を東京国立博物館で見てきたのでご紹介。(12日訪問)

1点目は、12年前にも訪れた博物館に初もうででも、拝見した「鼠、猫と遊ぶ娘と子供」(A-10569-1271)。ねずみが娘の胸元にはいっている。実は前回は、本館1室に壁に展示されていたので、非常に遠くから鑑賞することになり、鼠をみるのが大変だったが、今回は中央の展示台に横置きされていたので、よくよく鼠が鑑賞できた。作品の制作時期だが、これが干支の子を題材とした作品ならば、春信の錦絵は明和弐年から明和七年(没年)までに限られるので、明和五年(戊子)の作品ということになるが。



本館10室には2点。1点は、「女中年礼」(A-10569-1241)。富田板、画工鈴木春信「春信」(印)とあり、春信の初期の大判紅摺絵の世界に1点しかない作品。調べてみると2005年2014年にも展示されていたようだが、初見。



もう1点は、「追羽子」(A-10569-127)。こちらも、春信らしい作品。


とはいえ、こんな「追羽子」の風景は、今は新春でもみないなというのも、ちょっと寂しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハプスブルク展 @国立西洋美術館

2020-01-12 | 絵画
日本・オーストリア友好150周年記念
ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史
@国立西洋美術館

展覧会は、帝国コレクションの歴史と銘うたれており、ハプスブルグ家がコレクションを形成した順にたどる。

1.ハプスブルク家のコレクションの始まり(マクシミリアン1世)
2.ルドルフ2 世とプラハの宮廷
3.スペイン・ハプスブルク家とレオポルト1世 
4.フェルディナント・カールとティロルのコレクション
5.レオポルト・ヴィルヘルム:芸術を愛したネーデルラント総督 
6.18 世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
7.フランツ・ヨーゼフ1世の長き治世とオーストリア=ハンガリー二重帝国の終焉

ハイライトは何といってもベラスケス4点。
  • ディエゴ・ベラスケス 宿屋のふたりの男と少女 SMB
  • ディエゴ・ベラスケス スペイン国王フェリペ4世(1605 –1665)の肖像
  • ディエゴ・ベラスケス スペイン王妃イサベル(1602 –1644)の肖像
  • ディエゴ・ベラスケス 青いドレスの王女マルガリータ・テレサ(1651–1673)

    あとは、、ブダペスト国立西洋美術館の作品のいくつか
  • ジョルジョーネ 青年の肖像 1508 -10 年頃 SMB、絵画館
  • ディエゴ・ベラスケス 宿屋のふたりの男と少女
  • ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 男性の肖像 1555年頃 SMB、絵画館
  • ヤン・ブリューゲル( 父) 堕罪の場面のある楽園の風景 1612 /13 年頃 SMB、絵画館


    ルブランのマリー・アントワネットの肖像画もテレビを見たばかりだったので印象的だった。その髪型を流行させたのは彼女自身だ、この肖像画をおくられたマリー・テレーズは、たしなめた(?嘆いた)という。
  • マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン フランス王妃マリー・アントワネット(1755 –1793)の肖像 1778 年

  • ヨーゼフ・ホラチェク 薄い青のドレスの皇妃エリザベト(1837–1898) 1858 年
    も、美人で有名な皇妃エリザベトは、こんな顔をしていたのかと。

    それにしても、3連休の上野の人出はすごかった。何といってもゴッホ展。入場まで110待ちの表示で長蛇の列では仰天。
  • コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする