徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

開館40周年記念展 山種コレクション名品選(前期)

2007-05-04 | 絵画
開館40周年記念展
山種コレクション名品選(前期)
2007年4月21日から6月3日
山種美術館

山種美術館の名品ばかりが展示される。NHKの日曜美術館で放送される前にと、4日に訪れた。また見れると思いつつ、SKIPしている展覧会も多いので、この機会に未見の作品を鑑賞できるのが楽しみ。

横山操《越路十景》1968;白黒を基調として横山操の故郷の新潟を描く十図。荒涼たる風景に細かやに木々が描かれる。新潟の風景には詳しくないが親不知の風景など自然の厳しさが画面に漲っている。
速水御舟《名樹散椿》1926;(重要文化財)前期の目玉のひとつ。初見。椿というモチーフを琳派風に仕上げる。緑と金の対比、転々と咲く赤やピンクの彩り、そして、画面右上から左下に流れるフォルムが美しい。
下村観山《老松白藤》1921;画面一面に藤が適度に咲いている。初夏らしい。
上村松篂《白孔雀》1973;初見。胸をはってきちんと羽を持ち上げる白孔雀。気高い。
加山又造《冬山》1966;冬になり空気は凍り、山はそのフォルムを顕わにしてくる、生々しい稜線の襞。
北沢映月《想(樋口一葉)》1973;樋口一葉の背景にある褐色を背景とした線画がおしゃれなイメージ
酒井抱一《秋草鶉図》(重要美術品);状態がいい。
俵屋宗達下絵、本阿弥光悦書《新古今和歌集鹿下絵和歌巻断簡》;ここまでしっかり鹿を中央において断簡したとは、掛け物としていいですね。

竹内栖鳳《班猫》(重要文化財)
村上華岳《裸婦図》
奥村土牛《醍醐》
東山魁夷《年暮る》
など何度見ても飽きない。後期も楽しみ。

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