創業112年目

2013-06-07 12:35:56 | 日記

6月で会社は創立112周年を迎えた。

当社ではこの日社員一同に創立記念として金一封が渡される。

これとお正月には「お年玉」が支給されたりするところが我が社のいいところ。

(私は渡す側なので貰ったことはないのだが


この時期になるとよく思い出す、当社にいた最後の丁稚上がりの社員さんのこと。

その人が退社する時、私に

「昔、昔のことだけど....

 

盆暮れと年に一度の「御霊神社」でのお祭りに

必ずお小遣いが出ましてな....


私がまだ入りたての頃、御寮さんが(今で言う社長の奥さん)

「サダ坊(本名ではありません。 丁稚さんには別の名前が新たに付けられたらしい)

おまえはまだちっちゃいから お母さんがこのお小遣いは

 預かっておくね」っと言って預かったらしい。

あのお金はどうなったんでしょうか?」

???????

私の祖母のことらしい。

祖母は私が生まれてきたときにはすでに亡くなっていた....


当然、先代の社長も存命していない.....


どう返答したかはまったく覚えていないけど

とても懐かしい風景を見たような気分だけ 今でも覚えている。

こういう人達がいて、会社は育てられ、今に至っている。