赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

米韓FTA合意保留の意味 current topics(302)

2018-03-30 15:10:26 | 政治見解




current topics(302):米韓FTA合意保留の意味


トランプ米大統領は、韓国と大筋合意したばかりのFTA(自由貿易協定)について、北朝鮮と非核化についての合意ができるまで、先送りする可能性を示しました。これについて、信頼すべき情報筋から詳しいお話が寄せられましたので、お伝えします。


韓国はアメリカとのFTA協定が結ばれ、鉄鋼の輸入制限の対象外となって喜んでいました。
喜びついでに、「日本は関税対象から除外されていない」と得意げに報じていました。

ところが今回のFTA協定は、南北首脳会談の出来栄え次第では協定が保留されようとしています。

南北会談を友好的に進めることをもって成功の着地点にするつもりだった文大統領にとって、
トランプ大統領の発言は重くのしかかっています。
会談では非核化の問題をオブラートに包み曖昧にすることが許されなくなったからです。

仮に文大統領が北朝鮮の意向に迎合し、言うべきことを言わずに帰ってくるようなら、
トランプ大統領はFTA協定を反故にするだけでなく
鉄鋼や自動車、電化製品などにも高い関税をかけるつもりでいるようです。

アメリカは、大統領令にサインをするかしないかだけで、相手国の経済の先行きを左右させる力を持っています。

このカードを持っているトランプ大統領は当分の間、他国との関係を優位に保つことができそうです。




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