赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

アメリカの新政権と既存の政治システムの危うさ current topics(543)

2021-01-23 14:00:02 | 政治見解



current topics(543):
アメリカの新政権と既存の政治システムの危うさ

バイデン政権発足に湧く米民主党とメディアについて、友人から以下のようなコメントを寄せられました。


NHKのBSチャンネルでアメリカ国内のテレビ局のニュースを流していました。

ABCニュースをはじめアメリカのテレビメディアはこぞってバイデン大統領誕生とその新しい政策をほめちぎっています。そこまでは自然な流れかと思ってみていたのですが、最後に必ずトランプ前大統領の批判を口にしています。メディアの関心はもっぱらトランプ氏の弾劾裁判の行方にあるようです。

新しいホワイトハウスの報道官も同様で、何か話した最後には必ず前大統領に対する非難めいたことを口にします。

トランプ大統領の就任時にはアメリカメディアの多くが、選挙に対する疑惑やトランプ大統領と親族のスキャンダル、メラニア夫人の悪口ばかりだったのに引き換え、バイデン氏の就任に際してはバイデン氏の息子の中国との密接な関係などネガティブな問題には一切触れません。むしろメディアはバイデン疑惑の隠蔽に積極的に加担しているように見えます。

日本でいえば、民主党政権誕生時のメディアの状況に酷似しています。朝日新聞を中心とする左翼メディアが総出で政権批判キャンペーンを張り、民主党を担ぎ上げていました。政権打倒だけが目的だった彼らは、国民のための政治には関心がなく、もっぱら前政権の全否定に走りました。

アメリカ民主党も政権奪取が主目的で、あとはトランプ大統領の築き上げた方針や政策をことごとく否定することから始まっています。国民不在です。しかも前大統領を裁判にかけて縛り首にしようとしています。女性副大統領を含むバイデン新政権の主要なメンバーたちには、トランプ大統領に対する復讐心が根強くあります。

アメリカの新政権と既存の政治システムの危うさが見えてきました。 
  


バイデン大統領は就任式典で国民に団結を呼びかけましたが、やっていることはトランプ前大統領の施策の否定とトランプ支持者たちの排除であり、国民の結束どころか分断を助長しています。バイデン政権の背後には左翼メディアと中国共産党が存在することを忘れてはなりません。彼らはトランプ打倒を目的とした利益集団に過ぎないため国民全体の共感を得るには無理があります。

バイデン政権が、真にアメリカの再建を誓うなら、利己的な動機で動いている民主党やメディアの主張を排除して、国民に寛容の精神と富を分かち合うことの大切さを訴え、アメリカの理想であった社会的公正と善の実現という理念に立ち返るべきです。それなくして国内の分断は収まりそうにありません。


  お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
  FBは https://www.facebook.com/akaminekaz