月命日

先生の最初の月命日。
この一ヶ月間、早かったような、長かったような。
改めて、利休さんと同じ月命日ってスゴイなと思う。
茶道に関わる限り、絶対に忘れないだろうなぁ。

まだ四十九日前だけど、そもそも無宗教なお葬式だったしな。
お経も上げてないのに、仏教のスケジュールがあてはまるのかな
と考えてみたり。

今は悲しみは収まっている。
また稽古に通うようになったら込み上げてくるかもしれない。
喪失感も落ち着いた。
師走の忙しい中、ひたすらボンヤリし続けた。
勿体ない時間だったけど、おかげで気が済んだ。
何もしない中からは何も生まれないし、休養にもならないと悟った。

ある意味、たまには時間を無駄にしてみるのも悪くないかも。
自分がいかに無力な人間かがわかったから。

そして改めて感じることは、
「自分は師匠にも相弟子にも稽古環境にも恵まれていたなぁ」
ということ。

もちろん、上を見ればきりがなく、下を見てもきりがないことは知っている。
所詮は“町場”の稽古だともわかっている。
あくまで、私の生活水準とライフスタイルにとってマッチしていただけ。

恩師といえば学生時代の先生だけど卒業以来めったに会わない。
付き合いだって、現役当時の一年間だけだ。
そこへ行くと、茶道のお師匠さんとは14年間。
私の場合、こんなに長く続いた稽古事は他にない。

やはり、環境と相性に恵まれていたから続いたのだろうなぁ

これからの事については不安がないといえば嘘になるけど、
とりあえずの進む道は見えている。

まぁ、私の場合、不安があまりないのはもう一つ通う場があるからなんだけど
今後については、まずは生活に無理を生じさせない関わり方が第一だな。
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