令和5年度夏季展『漆と蒔絵 茶道具の伝統とオリジナルデザイン』 湯木美術館
※8月6日(日)まで
年間パスはもう買っていないけど、訪れやすい場所にあるので大阪に行った時はついつい寄っちゃう。
今回は漆器がテーマということで照明暗めの展示室が更に暗かった。
なので、蒔絵の細かい文様が見えづらかった。てか、ほとんど見えなかった。残念。
最初の1個にだけ虫眼鏡越しに拡大されて文様を観察できたけどねぇ。
ケース3・4でやっと蒟醤(きんま)莨入や唐物独楽菓子盆、存星菊形菓子盆の特徴が見えてホッとした。
唐物籠手の莨入、古すぎるのと暗すぎて編みが細かすぎて籠という特徴が全くわからなかった。
ケース5の片輪車の文様特集が面白かった。
佐野長寛作の片輪車蒔絵菜盛椀、すてき。隣には10代中村宗哲(9代宗哲の妻)の写しも。
単なるコピーではなく文様とか整理して丁寧に仕上げられているのがよかった。9代と10代の関係性は知らなかったので感心した。
当代の宗哲さんも女性だし、先代の宗哲さんも女性だ。
繊細さに男女差があるのかどうかはわからないけれど、あのシャープさは心地よい印象。佐野長寛の本歌もよかったけどね。
ケース5は漆芸にゆかりの方々のお軸。
琳派の酒井抱一の乙御前図。原羊遊斎とのコラボあったよねぇ。
その原羊遊斎に発注していた松平不昧公。
尾形光琳は文箱の作品もある。
そして柴田是真の力強い意馬心猿図。思わずプッと噴き出してしまった。
後半のケース7は懐石系の食器。
7代中村宗哲の網文酒次。朱色にお馴染みの網模様。宗哲家の十八番の文様だねぇ。
酒井抱一下絵の絵替蒔絵朱盃7客。いずれも「ふ」のつく物を描いている。「筆」「文箱」「笛」「富士」「ふぐ」「福禄寿」「舟」
佐野長寛作の溜塗菊箔絵椀。キラキラと光る赤。いいなぁ。
柴田是真の七夕蒔絵盆。←実は覚えていない。
澤田宗沢斎、神戸雪灯といった初めて見る作家さんも。いずれも明治を中心に活動した金沢の人。
5代川端近左作の食籠も。(近左って「近江屋」の「左兵衛」からきているんだ!
ケース8は香道具が添った香箪笥。全然、見えなーい。雰囲気だけ、ちゃっと鑑賞。
ロビーでもらったチラシの中に興味深いものが。
京阪神間でこの秋に茶碗を中心にした展覧会がかかるようで。
対象となる美術館の半券もって次の対象美術館に行けば割引特典が受けられるみたい。
(後日、一覧表で紹介する予定)
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