Akatsuki庵

日々と向き合って

『茶人の好みと見立て』

2007年11月20日 18時08分44秒 | 美術館・博物館etc.
桑山美術館(名古屋市昭和区)
※12/2まで

最近でこそ、選択を誤ると「見立て=奇抜な発想」と思われがちになってしまうけど、侘び茶の成立期はもっと自由な発想で好んだり、見立てをしていたのだろう。
そもそも、茶道具とは(本来は違う用途で作られたものを茶道具に)見立てて用いることに原点があるようにも感じる。

呂宋の茶壺だって、かの昔、南の島であの壺を作った人はまさか遠い国で緑茶を入れられ、珍重されながら何百年も存在することになるとは、高価な値がつくとは、夢にも思わなかっただろう。
茶入や水指、香合とて最初から"茶道具"としての用途で製作はされたのではなかろう。
そして、本来は茶道具ではないブツを茶道具として用いた先人たちって、偉い!

と、そんな感動しながら観賞した。
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