★滴翠美術館 サイト
春季展『梅と桜』 ※6月14日(日)まで
3月10日(火)に開幕した展覧会で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館になり、
6月2日(火)にやっと再開。
その後で訪れたので、完全に時期を逸した趣向となってしまったのが残念。
本来なら、3月末か4月の半ばまでに鑑賞したかった。
真夏日を記録しそうな暑さの中で、ハンカチで汗をぬぐいながら観る梅と桜の模様がついた茶道具は違和感だった。
季節が2か月前に止まってしまったような不思議さ。
その中で心の中も2か月前に時計を戻して、鑑賞するように努めた。
染付桜川写水指(東山焼) トーハクの桜川水指に比べるとひし形もゆるく、やや小さめ。だけど、桜川の雰囲気は伝わってきた。
小芦屋野馬桜地文真形釜。 馬の絵ははっきりわかった。
祥瑞写松竹梅胴紐水指 仁阿弥道八作。さすが。
藍釉梅花貼文小風炉 今回見た中では一番よかった。煎茶用の小さい風炉だけど、立派で。銀瓶かけて盆略点前がやりたい気分。
見事だったのは丸形糸目梅文組重 端芝焼(和歌山の窯) 複雑な三重の器。かっこいい。
染付梅樹文水指 男山焼(これも和歌山の窯)
紀州は梅の産地だけあって、梅文様のお道具が作られる機会も多いのかなぁ、と思った。
高取丸壺茶入 銘『桜御所』 枝垂桜柳蒔絵中棗 いずれも春のお茶会映えしそうな感じ。
(今年は春のお茶会も軒並み中止だったから、なお切ない)
第2展示室は雛飾りだったので、ちらっと見てすぐパスした。
滴翠美術館のような展覧会の期間が限られているところは季節限定の趣向で展示するのはある意味「博打」。
今回は裏目に出てしまったけれど、また年を改めて開いてもらえたら有り難いと思う。
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