高島屋日本橋本店の美術画廊へ行ってきた。
十六代襲名記念の楽吉左衛門展を拝見するために。
混み合った中で観たくなかったので、朝一~今、開店10時半と同時に入店。
階段使ってたら、しっかり出遅れたものの、比較的空いた中で拝見できた。
100点近くあったかなぁ。
赤楽茶碗と黒楽茶碗がバランスよく、水指が1点、花入が1点(どちらも赤楽、そして赤丸=売約済み)。
結構、売約済みがあり、他は抽選販売。値段の明記がないところがこわい。
展示品に触るのも店員さんの許可と監視の元で。
気おくれしちゃって、触るのは諦めた。
篤人さんの時代からちょいちょい作品は拝見していたので、
新鮮な印象はあまり感じられなかったものの、
模様の線が下から斜め上にスッと入った若々しいもの、
土みせの部分にゴツゴツとした荒々しさがあつものなど、挑戦的なものがあったり、
直入の「梨花」によく似た印象の優しい作風のもの←実物は拝見できず。図録を閲覧
楕円ぽくなったシャープなものなど、篤人時代の大人しさから一転したようなものも多くあった。
図録買って帰ろうとしたら、既に完売の貼り紙。
仕方ないから見本の図録を一通り閲覧した。
くっ。開催4日目の週末の朝一に既に完売とは!
実は初日の3日は出勤していて、少し仕事が早く終わったので、
そこから駆け付ければ来れなくはなかった。
だけど、閉店間際だったので、ゆっくり拝見できないし、疲れていたから頭も働かないしと
今日まで待ったのだ。
(こんなことなら無理してでも行っておけばよかった。せめて図録は買えただろうに)
週末の、土曜の開店直後ということで、セレブやら有名どころもボツボツと顔を出しそうな雰囲気になったので、
とても恐れ多くていられないやと、そそくさと帰った。
初個展の作品はまだ番号のみでの展示だったけど、
これがそれぞれの買い手の元に納まり、そして銘がつけられて
10年か20年、もっとそれ以上経ったら、美術館に並ぶ代物になるんだろうなぁ。
千家十職の一つとはいえ、楽家はやはり別格のような気がする。
なんせ、千家とは利休さんとの付き合いまで遡れるし、茶碗って茶道の中でも一番の道具だし。
それが証拠に代替わりも全国紙で報じられるし、TVや新聞にもよく登場するし。
そもそも、他の十職って、いつの間にか代替わりしているような感じだし。
すごいなぁと改めて感心した。
ちなみに千代の十五代の襲名記念の図録が私の手元にある。
10年以上も前だけど、とある物々交換で佐世保の茶道具屋さんからもらったのだ。
30年前と今とで、世間の注目度がどれくらい違うのかはわからないけど、
今回の完売になって重版もされない図録はプレミアもんだなぁ。
欲しかった。(でも、オークションサイトで高いお金を出すほどでもない)
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