★杉並区 郷土博物館 サイト
特別展『陽明文庫名品展 豫楽院近衛家熈の風雅』 ※12月1日(日)まで
かつて、杉並区に近衛家の別邸「荻外荘(てきがいそう)」があった御縁で実現した展覧会。
このブログでは「近衛家熙」という漢字をあてていたけれど、本当は「近衛家熈」だったのねぇ。(難しい)
思い起こせば約12年前、トーハクで陽明文庫の名品展を鑑賞した。→こちら
2012年5月で京博で見た陽明文庫展もステキだったなぁ。→こちら
このどちらにも展示されていた家熙さんの茶箪笥が展示されるということで、はるばる行ってみた。
(久しぶりに永福町を訪れた)
五段「仁」「義」「礼」「智」「信」に納められている全31本の茶杓を一挙に拝見したのは初めてで感動~。
茶杓の良さはまだ理解できない私にも、そのすごさがわかる。
一番多いのは後西天皇(第111代天皇、家熙さんの妻の叔父)で6本。うち1本は箱入り。
常修院宮(後陽成天皇の第13子で、家熙さんと後西天皇にとって茶の湯の師匠)も3本。
「いかにも竹だなぁ」という感じの茶杓がよかった。
千利休が2本、瀬田掃部と古田織部も各2本。
金森宗和は3本。同時代の人だから交流もあったことでしょー。(ちなみに、仁清の瀬戸っぽい肩衝茶入も展示されていた。黒楽は宗入作だった)
武野紹鴎、千宗旦、小堀遠州、織田有楽、細川三斎、福島正則(大夫)は時代も違うから集めた系?で各1本。
そういえば、かつて拝見した時は福島正則の茶杓が意外だったっけ。
家熙さんの肖像がは剃髪したから髷がないのだけど、だからこそ髪型が現代のロマングレーなおじさまでステキ。
花木の絵もすごく精緻でリアルで、「家熙さんって、画才もすばらしい」と感心した。
何よりもこの貴重な茶杓箪笥が100円で鑑賞できたのがすごい。
私が訪れた日は日曜日で正午から2時間も呈茶もあるとのこと。しかも、無料!
そうよねぇ。杉並区といえば、裏千家内ではかつて全国ナンバー1に輝いた響○○部があるところだもの。活動も活発だよねー。
と思いつつ、私が訪れたのは午前9時台だったので、さっさと次へ移動した。
帰り道、久しぶりに大宮八幡宮にも寄って参拝した。
青年部時代、お茶会のスタッフとしてあちこち歩き回ったものだが、ちゃんとお参りしたことはなかったなぁ。
そうして、西永福町駅ではなく、永福町駅に戻って、普通で神泉駅で下車。
そして。
そういえば、もしかしたら同じ日に武者小路千家の若宗匠が同じルートを巡ったようで。
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