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本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

母べえ(父母の生きた時代の再現)

2010年02月04日 | 427年目からの挑戦
 テレビで吉永小百合主演、山田洋次監督の「母べえ」を見ました。初めは気合を入れて見ていた訳ではなかったのですが、いつの間にか引き込まれて最後まで見てしまいました。
 ★ Wikipedia「母べえ」記事

 全く予備知識なく見出したのですが、戦前・戦中の時代風潮を知りたいという日頃の私の思いがとても刺激されてしまいました。私は戦後生まれですので、もちろん懐かしさがあるわけでもなんでもありません。私の関心は子供時代から漏れ聞く父母の記憶、というか父母の生きた時代の様子をもっと知りたいという思いです。
 ★ Wikipedia「太平洋戦争」記事

 父母が青春を送った大正時代や昭和初期は現代にも通じるような自由な空気があったように聞きました。それが暗いとしかいいようのない戦前・戦中へと変転していきました。そういう時代に人生を送らざるを得なかった父母の思い。その思いをじっくり聞くこともなく、父母をあの世に旅出させてしまった私の思い。きっと父母ももっと子供たちに語って伝えたいことがあったのではないでしょうか。聞き逃してしまったという悔悟の念。
 
 「母べい」の映像を通じて父母の生きたあの時代を知るということは『窓際のトットちゃん』を昨年読んだときと同じような、何ともいえない切ない思いがしました。
 ★ 窓際のトットちゃんの読書感想文 

 映画「母べえ」の全ては最後の言葉に集約されていたと思います。戦後、年老いた母べえが死の床で娘から「これで天国で(獄死した)父べえや(戦死した)ヤマチャンと会えるね」と言われ、返した最期の言葉です。「死んでなんか会いたくない。生きて会いたかった!」

 これが家族を思う気持ちだと思います。
 この気持ちの拡大されたものが、戦国時代の武将の氏族長としての思いであり、一族の思いだと思います。彼らは日々戦中を生きていたわけです。とても厳しい時代であり、それだけに家族・一族への思いは深かったに違いありません。拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』に書いた「氏族」という存在までも感じさせてくれる作品でした。
 ★ 明智光秀は氏族長

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