先々週の「江」は秀吉の死でした。番組では第二次朝鮮出兵の決定、キリシタン迫害、千姫誕生、醍醐の花見、家康ら五大老・五奉行への秀吉の遺言(秀頼をよろしく頼むという有名な遺言)、そして秀吉の死と足早に進行し、さらに先週の「江」では朝鮮からの撤兵、石田三成と家康の対立とドンドン進みました。日本だけでなく朝鮮やスペイン・ポルトガルへも影響を与えた重要な歴史の局面だったのですが、実にあっさりと通り過ぎた感 . . . 本文を読む
【2011年8月20日追記】
紹巴の第三の句の解釈を次のように変えるべきと考えました。2010年5月2日記事中の緑字部分を以下の文に置き換えてください。
「斉藤道三に美濃守護職を追放された土岐池田氏の系統に成り代わって、土岐明智氏が土岐氏を背負っていってください」
③第三の「花」とは桜です。「花が落ちた」ということで「栄華を失った」、具体的には「美濃守護職を失ってしまった」土岐池田氏の流れをせ . . . 本文を読む
>>> 本能寺の変の定説は打破された!
本能寺の変についてはいろいろなことが通説となって世の中に広まっています。
親たちや友人から聞かされたこと、本や雑誌に書かれていたこと、テレビ番組が放送していたこと、さまざまなことが皆さんの頭の中に「常識」としてしみ込んでいます。
実はそれらの元ネタをたどっていくと一人の人物に行きつきます。それがあの羽柴秀吉です。本能寺の変の四か月後 . . . 本文を読む
先週の「江」は婚姻以来反発しあっていた江と秀忠が伏見の徳川屋敷の火事での出来事を契機に心を通わせて結ばれるというめでたいお話でした。これでドラマの流れもこれから大きく変わっていくのではないでしょうか。豊臣家の人間、しかし心は浅井家の人間である江が徳川家の人間に変わっていくのだと思います。現代人には存在感のない「家」「氏」を描く脚本家の苦心が続くのではないでしょうか。
さて、先週描かれた江と秀忠 . . . 本文を読む
先週のNHK大河ドラマ「江」は江がいよいよ徳川秀忠と結婚するお話でした。
江はこれが3度目の結婚、しかも新郎秀忠は17歳なのに対して江は6歳年上。これが秀吉による徳川家への押しつけ、つまり政略結婚の典型とどなたもが思うでしょう。私もそう思います。大河ドラマの脚本家が描いた二人の感情的な関係はもちろん創作であり、どのような秀吉の政略があったのかを知りたいところです。単に「徳川家と豊臣家のきずなを . . . 本文を読む